第3日目

ねえねえ、きょうだいすきなふとんのうえでねていたらさ、ぼくよりおおきなあめしょ? のおにいさんがくっつくようにねてきたんだ。

しってる? くっついてねるとすごくきもちいいんだよ。ひとくみできるとどんどんみんなあつまってきて、さいごはおおきなおおきなだんごみたいになっちゃう。これがさいこうにいいんだけど、これをはかいすするバカがいるんだ。

イヌっていういきものなんだけど、なにもないのにいきなりこうふんしてとびこんできて、せっかくきもちよくねているぼくたちをふみにじっていくんだ。

 正直、早く滅亡して欲しいよ。こいつらは。なに考えてるか分からないし、僕らのご飯までアホみたいな勢いで食べるから、うっかり人間が檻に閉じ込め忘れると最悪だし、とにかくしつこいし。鬱陶しい。早く消えないかな。臭いし。


……あれれ、いますうびょうかんのきおくがないな。どうしたんだろう?

まあ、いいや。このおだんごじょうたいさいこうなんだけど、うっかりにんげんのふとんのうえでやっちゃうとたいへんなことになるんだ。

ぼくたちもわるいんだけど、ふとんがあるとついおしっこしちゃうんだよね。それがいやみたいで、にんげんはでかけるときは、かならずふとんをかたづけちゃうんだ。すると、どうなるかわかるよね? にんげんはぼくたちを、ていねいにおこしたりしてくれない。いきなりふとんをもちあげるから、ぼくらはころころゆかにころがっておちていくんだ。うえのおにいさんが「ろすと・ぱらだいすだ」とかよくわからないこといっていたけど、とにかくいたいしやなことだよ。


じゃあ、おそくなっちゃったからこのくらいで。

またね。

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