ようこそ夢見学園へ

第Ⅲ章 教育実習生がやって来た！

俺は、幣 陵駕。今、教室で座っている。

担任の阿屋先生が入ってくるのと同時に、別の男が入ってきた。

「こんにちは!」

別の男の声は教室に響き渡った。別の男はチョークを持って、黒板に名前を書き出した。「野本 先夫(のもと さきお)」っていうらしく。今日から教育実習生として俺達と過ごすらしい。

そんな日の昼。いつもどおり、正良と昼飯を食っていると、さっきの教育実習生が声をかけてきた。

「君たち、ここよろしいですか？」

俺達は慌てて返事をし、俺らの席に着いた。それから、野本先生は何かを察したのか知らないが、

「君達。お困りのようだね？」

と、言ってきた。俺は、

「そんなこと言えません。」

と、返事をした。そしたら、

「恋の悩みですね。」

と、野本先生は言った。俺は、照れ臭そうにしながら、

「チゲーよ。」と、言った。そしたら野本先生は

「教えて下さいよ！悩みを聞くプロですよ？」

と、言ってきた。俺達は、驚いた。俺は、教えることを決心し小さな声で

「立石尼子?かな・・・ﾊﾊﾊﾊﾊ」

と、言った。すると、野本先生は尼子ちゃんを見てみたいと、言い、走り去っていった。俺は、慌てて止めたが止まらず、尼子ちゃん達が話していた所に着いてしまった。

「あの中の人ですね～～。」

と、野本先生は言い、尼子ちゃんに声をかけた。俺は、慌てて逃げ出してしまった。そのとき、尼子は何かを察したかのような顔をしていたのだった。

放課後。俺は、ため息をつきながら靴を履こうとしていると、一枚の紙ぺらが入っていた。その、紙には何やら文字が書いてあった。

「後で、ホールの裏側に来てください。お願いします。NRより」

と。

俺は、誰だかわからないが、とりあえず、ホールの裏側に行くことにした。

どーせ、イタズラだろうとか思いながらホールに着いた。しかし、誰の姿もなく。

「やっぱ騙された！帰ろ！」

と、叫んで、帰ろうとしたそのとき。

「貴方をそんな人だと思っていなかったわ。」

と、寂しそうな声がどこからか聞こえた。俺は、あのくるくるツインテールの性格の悪い中尊 取根(ちゅうそん とるね)と、勘違いし、

「またあのくるくるパーか!」

と、言った。

そしたら、

「そんなひどい人だとは・・・」

と、先程よりもっと寂しそうな声が近づいてきた。俺は、振り替えるとそこには、涙を流した、尼子ちゃんの姿であった。俺は、慌てて

「ご・誤解だぁ！」

と、言った。俺は、その後、パニックになり、何を言ったか覚えてないが、尼子ちゃんはあるボードを出した。そこには「ドッキリ」と、いう文字が書いてあった。俺は、安心して

「はぁ 良かった。」

と、言葉を漏らした。そしたら尼子ちゃんはわかったように笑いながら

「やはり、そうね。そんなことだろうと。もうばれちゃったね。♥」

と、言った。俺は、その意味に気がつき、尼子ちゃんの

「私が大好きでしょうがないこと。」

を、隠すように叫んだ。そして、俺は、急いで走ってその場を去っていった。

その日の夜。俺は、また涙を流した。三仏先輩が

「どした？陵駕!?」と、かけよってきてくれた。俺は、

「もう、ふられたに決まってる。だってここにくる前も23回もふられたもの。」

と、言った。すると、三仏先輩はこう言った。

「化館は？130回だぞ。それを考えたらお前なんて大丈夫だろ？」

と慰めてくれた。ちょうど、そのとき、

「ｸｿｰ!今日も逃した！」

と、悔しがってる化館先輩が帰ってきた。。俺は、少し元気になった。