第41話 変態の教え

まぁ先日ね、私と同格くらいの強さの人間が2人 ジムを退会して、なし崩し的に私の天下が到来しました。

アマチュア専門のジムの中でマススパーする分には、ほぼ誰にも負けないって程度のハナシですけどね、

誰もオレ様を尊敬してくれません。


だが、そんな事はどうでもいい。

実は、どんな戦いにも共通する原理原則っつうのがあります。

私が一見、ヘロヘロで力もないし動きも鈍いし、パンチも下手くそだし、でもなぜか誰も私をヤれないっつうのは

みなさん蹴り方とかパンチの打ち方にご執心ですが、誰も戦術を学ばないからです。


優秀な戦術は、優秀な打法に勝ります。

この戦術は、必ず戦闘の原理原則に基づきます。

誰も、戦いの法則から逃れる事はできません。

戦いの法則は、歴史の戦訓や、過去の経験から導き出す事ができます。


それをただの知識としてでなく、骨身に沁みて理解し、実行するには、まず一生懸命に練習する事です。

ありとあらゆる闘争について、貪欲に学ぶ事です。

「はじめの一歩」など読んで強くなった気になっても、何の意味もありません。


正しいパンチの打ち方があるのですか、それはすごいですね。

肘の角度はこうで、肩を入れるタイミングはこうで…


ちょっと待ってください、技のフォームや打ち方なんて、

5年も10年も修練を続けていれば、どんどん変わります。

それに、世界には様々の格闘技があり、その土地の状況に応じた無数の打ち方があるのです。

技の「正しい」なんて、相対的な話です。


しかし、戦いの原則は不変です。

戦いは、勢いがある方が勝ちます。

戦いは、兵器(=技)の優劣が絶対ではありません。

戦いは、常により多くの情報を正確に収集した側が有利です。


他にも色々とありますが、これらは全て格闘技に応用の利く話です。


だが、そんな事はどうでもいい。

とにかく、手っ取り早くそのへんを知りたければ、過去の名チャンプの名言でも読んでみる事です。


もちろん、技のフォームも大事です。

ぶっちゃけ、私はそこのジムでは誰よりも練習量が多いです。

+この戦術の重要さ(戦闘の原則に基づく)を理解している、というハナシです。


だからオレの事が嫌いなそこのキミ達、テメー等ごときが俺に敵うワケがないのです。

もし万が一テメーらが人に教えられるくらいのレベルになれたら、今度は「戦略」について教えてやるよ。

デスマッチルールでね(▼∀▼)

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