今日僕は飼い猫に異世界に飛ばされました

瑠依

序章 ノアのはこぶね!?

 僕は、とてもとても平凡な高校生である。たくさんの仲間がいて友達がいて楽しい楽しい高校ライフを送っている…………はずだった。


「なぜこうなった!!」


 というのも志望校に受かれず、滑り止めの高校も不合格で今僕は自宅警備員(つまりニート)をして生活しているのである。


 今更また高校を受験しようとは思えない。何よりめんどくさい。


 そんな感じで親は僕に冷たい。だから、僕には飼い猫のノアしかいない。


 衰弱して死にかけていたところを僕が拾った。


 今は僕の足の上にい……「いつまで説明してるんだよ。てか、肝心の名前いってないじゃん」今ノアが……気のせいだ僕すっごく疲れているに違いない。


 さて、僕の名前は小鳥遊たかなし わたる人からはなぜかスケベそうな名前だとよ……「何無視してるの?おまえ耳ないの?」


 「うわぁぁぁぁぁ!ねっ猫がしゃべったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 べしっ

 「うるさい!」


 と肉球で一喝された。額に当てられた肉球からなにか流れ込むような感じがして、目の前が真っ暗になった。

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