昔のお話⑨
その後私は恋人を作るのをやめました。
もうお互い傷つきたくなかったから。
私自身、もともと甘えたがりだったので辛いこともありましたが、今ではその分友達を大事にすることにしました。
高校に入って、Aくんとは高校が離れました。Zくんと同じ学校だったけど二度と話すまいと、今でも会話していません。
幼馴染に誘われてマネージャーになりました。個性的で優しい奴らばかりで、中学時代吹奏楽部という女の園で苦い経験もしてきた私にとって、異性(私からしたら同性に近い)しかいない空間はすごく気が楽でした。
もともと世話焼き気質なのでマネージャーという仕事は性にあっていたのだと思います。
もうこの頃には、恋愛沙汰とは距離をおいていたので、性行為うんぬんで悩むことはほとんどありませんでした。
もちろん、「もういいや」って諦めがつくまで結構悩んだんですよ?笑
高校入ったらみんな恋愛し始めるし、男子部活だから嫌でも女子をどう見てるかとか聞こえちゃうし。
でも、よく考えて見たら今までも異性を好きになったことなんてほとんどないからガールズトーク(いわゆる恋バナ)についていけなくて、女の子たちの会話に混ざることは諦めてたし、好きになった相手にその想いにすら気づいてもらえないから恋愛も諦めてたし、同性愛をカミングアウトできる友達はいても、その子たちが私の思考をわかってくれるわけじゃないから自分の好きな人のことを誰かに話すことも諦めてたから、悩むより諦めちゃった方が簡単だって思っちゃたんですよね。
最初から蚊帳の外だったんだから、これ以上自分が変わったって困ることはないじゃん?
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