ばいばい、好きだった人

君の声一つで呆気なく崩れた恋心。崩れた恋心は、溶けてゆく。溶けた恋心は、涙となって溢れだす。君は驚いた顔をする。あーあ、最期ぐらいは綺麗な顔でいたかったのに。もう帰っても大丈夫だよ。聞いてくれてありがとう。私に背を向けて君は歩きだす。そして小さくなってく君の背中にそっと呟く。

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