第2話
僕は必死(?)に先生とクラスメイトに笑われているのを、どう弁解しようかとワタワタしているのに彼女は…
真顔だ。
真顔で僕の目をじっと見ている。
何だ?
彼女はどうして何ともない顔をして僕を見ているんだ?
「お前らそんなに見つめ合っていたいなら、同じ委員にしてやるよー」
「はい?」
この先生は大丈夫か?
どうしたらこういう方向へ行くんだ?
先生の話を聞いてなかったのはいけないが…
「まだ決まってないアルバム委員へ入れ、男女一人ずつだからちょうどいいだろう。」
「アルバム委員?」
「お前たしか去年カメラよく持ってたから向いていると思うぞー」
たしかにカメラは趣味だからよく持ち歩いていたけど、彼女が'YES'と言わなければこの話は…
「先生、私やります。彼と」
「へ?」
な、なんでそんなあっさりと返事を?!
待て、今'彼と'って言ったよな?
「おー、良い返事だ。よし、この二人で決まりだ。今日はこれで終わりー」
『イェーイ』
全員の喜ぶ声が教室に響いた。
僕の意思はどうでもいいんですか!?
「あの、先生…」
「あ、二人は早速明日から委員会あるからなー」
「分かりました。」
と、彼女が返事をして、早々と先生はいってしまった。
こうして僕は全く反論できず、先生と彼女だけのやり取りでアルバム委員になってしまった。
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