陽炎の森93 旅籠に帰ると清之進達も戻っており、真一朗が居酒屋の一件を話すと、それはかわいそうな姉妹ですね、緒方正之助とやらが何か厄介事に巻き込まれていなければいいの


陽炎の森93


旅籠に帰ると清之進達も戻っており、真一朗が居酒屋の一件を話すと、それはかわいそうな姉妹ですね、緒方正之助とやらが何か厄介事に巻き込まれていなければいいのですがと、

言ったのです、小頭が戻ってきて賭場を含め色々な場所を当たっていましたが、それらしき浪人は見当たりませんでしたと報告したのです、


やはり秋田藩を退散した理由がわからなければ探しようがありませんと話し、配下の者を秋田に早馬でいかせました、今日から満月ですから、夜道も走れます、早駆けすれば、

明日の朝には着くはずです、南部藩に潜入している者が飼っているハトを持たせました、探索した内容はハトに結びつけ放すように言ってあります、ハトならふた時もあれば弘前、

に帰ってきますと小頭が言ったのです、


とりあえず風呂にいきましょう、上がる頃は夕餉もできているはずですと清之進がいったので、皆で風呂へむかったのです、伊織が風呂につかりながら、なにかしくじりをして、

お家はとり潰しになり、領内追放にでもなったのですかねというので、切腹は免れたのだから、上役との連座責任でしょう、しかし一番先に立ち寄るはずの師匠にも知らせてい、

ないという事は、


退散した事に関係ある事がこの津軽藩領内にあるとゆう事になります、小頭の配下の知らせをまたなければ分かりませんと答えたのです、風呂を上がると夕餉の支度が出来てました、

山菜のテンプラと川魚の甘露煮に湯豆腐でした、酒も辛口ですがなかなか美味い酒です、お腹も一杯になり、これからどうしますかと清之進に聞くと、実はこの藩には知り合いが、

いるのです、


先ほど尋ねた時は留守でしたが、夕刻には戻ると言っていましたので尋ねてみます、古河藩にお預けになっていた忠長様の家臣です、禁足が解けたので、父上がこの藩に推挙し今は、

祐筆役として、津軽公のそばで働いているのです、何か知っているかもしれませんと言ったのです、それではいつもの通り、メイはお茶屋を、私と伊織殿は博打場を巡察しますといい、

旅籠を出たのです、


町の遊び人に博打場を聞くと、町はずれの本牧寺という、廃寺がありそこでやっている、元締めは籠と飛脚屋をやつている、新造親分でさあと教えてくれたのです、本牧寺まで行くと、

小頭が盆の下にはなにもありませんと言ったのです、とゆう事は前回と同じ、仕掛けはサイコロですかと聞くので、以外とイカサマはやっていないかも知れませんと答えたのです、


寺に入ると男がどこにいきなさるんでというので、金を見せ博打場に案内しろというと、本堂の博打場へ案内したのです、10両づつ木札にかえ座り、周りを見渡すと、坪振りは女です、

これは面白いと伊織にいい、伊織が今日のサクラはと小声で聞くと、儲かっている奴が3人程いるが誰だか検討はつかないなあといい、様子を見る事にして、観察していると3人は、

バラバラに張るので多分イカサマはしていないかも知れないと思ったのです、


今回は好きな目に賭けていいてすよといい、女が坪をふり、さあ張った、張ったというので真一朗が半にはり、伊織は丁に張ると、勝負と坪振りが開けると半です、伊織がしまった、

と悔しがったのです、真一朗は勝ち続けたのですが、伊織は勝ったり負けたりして、木札が減っていったのです、50両になったので、潮時だ帰ろうと木札を交換するように言うと、

すんなり小判に交換したのです、


寺の外にでると、いやあ、真一朗殿はバクチも天才ですね、私しは6両も損してしまいましたというので、小判を6枚渡しそれで元の金子になりましたと笑ったのです、イカサマは、

やっていませんでしたね、あれなら掃除の必要はなさそうです、それでは儲かった金で茶屋であそびましょうと、連れ立ってつるやと言うお茶屋に入ったのです、部屋に案内、

されると女中に二分銀を渡し、


きょうは何処のお大臣がきているのと聞くと、津軽藩、御用達の回船問屋、大宮さんですよ、気さくな方ですといったのです、確か名菊と言う芸者がいるはずだがというと、大宮、

さんの座敷にでています、呼ぶのは難しいですよというので、誰でもいいから芸者をよんでくれと言うと、わかりましたと部屋を出ていったのです、


暫くして、ぼたんとももですと部屋に入って来て挨拶したのです、二人がおひとつどうぞと酌をしたのです、いずれも若くて美人の芸者です、緒方正之助殿を見かけなかったか、

聞くと、昨日おいでになりましたよと言うので、一人だったのか聞くと、遊び人の鶴吉と一緒でしたよというので、どちらが勘定を払ったのだと聞くと、鶴吉さんですよといい、

正之助様が何かやったんですかと聞くので、


実は一昨日から家に戻ってこないと娘が心配していたので探しているのだ、ところで前からの知りあいなのかと聞くと、ええ秋田藩に仕官される前からの知り合いです、どうも、

秋田藩を退散したらしいのだというと、知っています、なんでもお家騒動に巻き込まれたとかいうていました、そうかもう一度来たら、誰かに知らせてくれるよう頼んで、

くれるか、これが礼金だと1両づつ渡したのです、


二人がこんな大金貰ってもいいのですかと聞くので、先ほど博打で儲かったのだよいうと、すご~いと感心し、ありがたく頂戴します、見かけたら直ぐにしらせますと頭を下げた、

のです、暫くしてお茶屋を後にしたのです、小頭が博打場にもいなかったといっていた、ここは値段が結構高いし、遊び人がこんなところの遊び代を持ってはずがない、


伊織が探索の為の博打だったんですか、この役目は剣だけでなく博打も強くならなくては、いけないのですねと感心していたのです、小頭に鶴吉の事を調べてみて頂戴と頼んだ、

のです、そして次の日、掘割に侍の死体が上がったという事なので行くと、何んだお前達はと駆けつけた同心がいうので、清之進が葵の紋が入った脇差をみせると、ご無礼いた、

しました、拙者はこの地域を担当しています、


町奉行配下、佐々木新太郎ともうします、この侍をご存知ですかと聞くので、芸者のぼたんを呼んでくれ、知っているかもしれないというと、連れて来たので緒方正之助殿か、

と聞くと、間違い御座いませんと言ったので、子供の住んでいる場所を教え、同心に10両渡し、お上からの見舞金といって娘に渡し、葬式代にするよう伝えてくだされと頼んだ、

のです、


真一朗はあの姉妹の嘆き悲しむのを目にうかべやるせない気持ちになったのです、死体を見聞すると、致命傷は右肩からの袈裟切りです、何箇所も刀キズがあり、このキズから、

相手は数人の侍と思われたのです、









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