8月
どうして8月のミケちゃんカレンダーには11日が2回あるのか
「ミケちゃん、ミケちゃん!」
「なあに、クマパンちゃん。この暑いのに、そんなにあわてて」
「たいへん、たいへん!」
「まあまあ、とりあえず、落ち着いて。熱中症予防に、はい、麦茶」
「ゴクゴクゴク。あー、生き返った。麦茶、おいしかった。ごちそうさま」
「どういたしまして。それで、なにがたいへんなの、クマパンちゃん」
「あっ、そうだった! 落ち着いている場合じゃなかった! 見て見て、重大なミス発見だよ!」
「あたしが作った8月のミケちゃんカレンダーじゃないの。なにが、重大なミスなのよ」
「なにがじゃないよ、ミケちゃん! ほら、ここ! 8月8日の『世界猫の日』の次の日!」
「うん。見たわよ。だから?」
「だからって!? よく、見てよ! この8月のカレンダー、8月8日の『世界猫の日』の次の日が9日じゃなくて、11日になっているんだよ!」
「うん。そうよ。だから?」
「だからって、ミケちゃん?! 11日が2回もあって、9日がないなんて、変だよ! おかしいよ! 不良品だよ! このカレンダー!」
「不良品じゃないわよ。あたしのカレンダーは変でも、おかしくもないわよ。失礼ね、クマパンちゃんったら」
「なに言ってんの、ミケちゃん! 変だよ! おかしいよ! 不良品だよ! 8日の『世界猫の日』の次は、9日だよ、9日! 11日じゃないよ! 11日は、10日の次! 10日の前は、9日! 11日じゃないでしょ! なのに、このカレンダーは、10日の前も後ろも11日になっているんだよ!!!!!」
「『なに言ってんの』は、クマパンちゃんの方よ。これが正解なんだもの」
「正解って……。だって、8日の次の日は、9日でしょ? ミケちゃん、わかってる?」
「クマパンちゃんこそ、わかってる? 8日は『世界猫の日』なのよ。世界中で、猫のお祝いをするとってもいい日なのよ」
「それは、わかってるよ、ミケちゃん」
「それなら、とってもいい日の『世界猫の日』の次の日だって、いい日ならステキだとは思わない?」
「そりゃ、思うけど…… 」
「でしょ? それなら、当然、11日!」
「そこが、わからない」
「なにが、わからないのよ。11は『いい』って読めるじゃないの。だから、11日は、『いい日』でしょ!」
「……」
「いい日が2回で、112『いいにゃん』でしょ♪ 『いいにゃん』の間が
「わかるもなにも……。言わせてもらえば、ミケちゃん。それだったら、9日の立場はどうなるのさ?」
「9は『く』って読めるでしょ。
「お言葉を返すようだけど、ミケちゃん。それなら、くるしい9がつく、19日と29日は今年の8月にもあるんだけれど」
「19日は、19で『いく』! 19日は、お散歩に行く日♪ 楽しいところに行く日♪ 大好きなひとに会いに行く日♪」
「 29日は? もしかして、29で『ニク』……?」
「あたり! もちろん、29日は、肉球の日よ!!」
「……」
「8月8日は世界猫の日! みんなでハッピー! 世界猫の日!!」
「ʕ´• ᴥ •`ʔ.。oO(なんだか、ミケちゃんに、うまく、ごまかされた感が……)」
三毛猫 ミケ
***
【ミケちゃんカレンダー2019が、お手元にある方へ】
卓上タイプ壁掛けタイプ、どちらのカレンダーも、8月8日の次が11日になっていました。
申し訳ありませんでした。
ミケちゃんカレンダー2019を作っている時、誇張では無く10回以上見直して確認しつつ書いていたのですが、見落としてしまいました。
何日もかけてデザインしていると、だんだん文字や数字が図形に見えて意味をなさなくなってきます。
更に、レイアウト変更で動かしていると、後から見ると「まさか?? なんで??」と信じられないトンデモミスをしていることも、しばしば(=>ω<=)
それで、完成した入稿データを、元祖猫商丸山商店の丸山店長さんにお渡しする際にも、確認をお願いしたのですが、そのままになってしまいました。
無理もありませんよね。デジタルデータなのに、まるで手書きのようなこんなミスがあるなんて、だれも思いませんものね…… 。
アナログみたいにデジタルを書いているのは、そもそも水玉ぐらいなものですし(ΦωΦ)
でも、ミケちゃんが
水玉猫
※ミケちゃんカレンダー2020も12月に発売予定です。さてさて、2020年のカレンダーでは、水玉は何をやらかすか、それもお楽しみに。
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