4部屋目八恵先輩の家にようこそ
仕事が終わった。今日も残業がない。いよいよ天変地異が起こるんじゃないかと思った。
ああ、ついにこのときが来た。先輩の家…!!夢にまで見た先輩の家‼まぁ、現実はちょっと違うけど…。
「あ、凌馬君。お待たせ。」
「いや、自分も今来たとこなんで大丈夫です。」
本当は30分前に準備をしていたなんて言えない。
「そんじゃ。行こうか。」
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先輩の家は徒歩で15分位だった。15分の間、俺は先輩と仕事についての何気ない愚痴を言い合っていた。先輩の横顔を見る。綺麗だ。わずかな時間だったが自分には大切なものになった。
「ここが………先輩の家…!」
目をキラキラさせてる俺に先輩は、「凌馬君…なんか気持ち悪いよ…。」
ちょっと引いていた。
「まぁ、上がってよ。」
「お、お邪魔します…。」
恐る恐る家に上がった。幸いなのか、先輩以外は誰もいない。
「みんなまだ帰って来てないみたい。私は着替えてくるから、凌馬君、リビングに行ってて。」
「分かりました。」
ドアに手をかける。今思えば一人でリビング入るんじゃなかったこれから見るものに目を疑ってしまったからだ。
「お兄ちゃん、だーれ?」
そこには見知らぬ男の子が座っていた。
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