16話

とうと明日がミッキーの卒業式です。

ミッキーは教習所通い、私は教習所送迎で送迎でバタバタしている私たち。

かなり疲れも出てきてて。

ミッキーなんてクラスの子がインフルエンザになってしまい卒業式に出れなくなってしまった影響からか、自分も熱の出ないインフルエンザだと言って微熱があったり、鼻も詰まって寝れないらしい。

小さい頃から感受性の強いミッキー。

心も身体も彼なりに葛藤しているんだろうな~


今朝は送迎で学校に行ったミッキー。

朝の車の中で『後輩が俺のジャージ(上のみ)欲しいらしいんだけど、あげていい?』

と言ってきた。

私には言わないけど後輩の女の子と付き合ってるらしいミッキー。

彼女がジャージを欲しいだろうな、、、

私としては汗も涙も共にしたジャージ。

誰かにあげるのは寂しい。

仮に彼女にあげて、もし別れたらゴミのように捨てられるジャージ。

それは切ない。

でもミッキーの汗臭いジャージが欲しいなんて有難いこと言う彼女。

あげるまえに確認する律儀なミッキー。

嫁と姑なら姑の勝ち!??(笑)

まっもし姑になったなら、もうミッキーのことは嫁に任せて口は出さないつもりだけどね。

卒業式近くってセンチメンタルな私は涙してジャージの話しをしたら『めんどくさっ』と言われてしまった。

そして『俺だって寂しいんだ』みたいなことを、珍しく自分の気持ちを話したので我に返って、『ミッキーが1番目に寂しいけど、1、5番目にかぁちゃんも寂しいんだ』と言った。

ここで2番って言うと、彼女に1、5番目を取られるからまたもや対抗心(笑)

ミッキーは『俺が1番だから、俺の勝ち~』と、ミッキーなりに話しを楽しいようにしてくれた。

しかし今は制服の第二ボタンではなく、ジャージを貰うのか~

たけちゃんに話したら『高くなったな~』と笑っていた。

昭和な私達には時代の流れについて行けないな~

しかしミッキーの彼女はどんな子なんだろう~

土日のミッキーはどっちかは家に居て、片方は友達ちにいく。

学校帰りは寄り道禁止だから、真っ直ぐ帰ってくるし。

彼女いるそぶりが無い。

そして頑なに言わない。

前からとっても口が固いのだ。

前の彼女を冷やかしたからかな~

でもこの時はあまりにも嬉しかったようで『彼女出来ました~』と発表があった(笑)

可愛い彼女だったんだけど、期間は短かった。

学校の様子を見てたら、まだお互い好きそうに見えたのに、、、

次に進んでたとは、ミッキーもなかなかやるな~



そして今日で先生との連絡帳が終わった。

幼稚園から今まで14年間、担任の先生としてた連絡帳という名の交換日記。

卒業間際で毎日書いてたけど、読むだけの日が多かったな~

制服のは忙しい中、何人もの生徒に書いていたのに、本当に失礼なやつだ。

幼稚園の時はビッシリ書いてたな~

夏休み冬休みも書くようになってたから、ほぼ毎日書いていた。

長期休み中に先生からは返事が無くても、書いただけでも聞いて貰えた気がして安心してた。

これからは誰に聞いて貰えば良いのだろう、、、


やっぱり私だって1番目に寂しい。

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