第271話 僕の嫁はオークの酋長達……(94)
そう~? 三カ国が長らく平和であることを象徴しているような可愛いアイドル的な少年健太を比の国の女王ルインは見て、魅入り一目惚れしたのだ。
だって~? 先程も我等が説明をしたと思うのだが?
比の国の女王ルインには? 幼い頃からの王女さまらしい夢……。
そう~? 将来は、白馬に跨る綺麗な王子さまと結ばれ、永遠に暮らしたいと思う夢……。
その夢に似合うような王子さまが自身の真の前に現れたのだから。彼女が健太に魅入り、一目惚れ……。
白馬の王子さまを自身の物としようとするのは当たり前のことなのだよ。
特に今の世は天下泰平の世──! 比の国の女王ルインがこれ以上邪な策を弄して、二国を自国へと、強引に荒々しく接収してしまおうとしない限りは、戦など起こりえないので。わざわざウォンのような荒々しい戦士タイプの者を更に自分の手許へと置く必要性はないのだ。
だから比の国の女王ルインは? 『もうウォンなどいらない! のしをつけて、此の国の女王アイカに返してやるはよぉ~!』
と、思ったのだ。
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