第268話 僕の嫁はオークの酋長達……(91)
でッ、逆に? 比の国の方はと言うと? 民の大半が補助魔法に優れたシャーマンと呼ばれるタイプの者達ばかりなので。オーク種族同士の争いとなると? 飛び道具や知略を駆使した策を弄しての争いをおこなうようになるのだが。
オーク種族は戦士タイプやシャーマンタイプであろうとも基本は? 邪な策や飛び道具を嫌う習性があるのだ。
となれば? 此の国や他の国に比べて戦士タイプの者達が少ない比の国は? 両国に比べ武力に劣ることになるから。比の国は戦になると、どうしても劣勢を余儀なくされる傾向がある。
だから? これほど知略を使用することに優れた女王……。
そう~? 比の国の女王ルインが此の国や他の国と同盟を結んでまでも。
この世界! この大地に多々あるオークや他種族の国や集落から自国の領土や民を守っているのは。
自国の戦士達に対して彼女が武に不安があるからなのだ。
だから? 比の国の元王であるカーンは武に定評のある人物……。
そう~? オークの戦士タイプである彼だから、女王ルインに重宝がられ、王まで昇り詰めることができたのだ。
そう~? 比の国の女王ルインが自身の幼い頃からの夢を捨て──。彼女の肢体を捧げ犠牲にすることで、強国の一つとして。この大地に君臨をしてきたのだが……。
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