第256話 僕の嫁はオークの酋長達……(79)

 当の本人である健太はと言うと?


(そ、そうか~? 今日の祭典でのアイカさんの様子……。そう~? ウォンさんと仲良く肩を並べ歩く姿と。彼女の大袈裟過ぎるほどの振る舞い……。ウォンさんへとしな垂れかかり寄り添いながら。二人が仲良く歩く姿は。周りの者達に二人は仲が良いと知ら締めるための演技だったのかも知れない……?)と。


 彼は余りにも楽観的な見方……。


 と、いうか?


『健太~? お前の脳は大丈夫なのか~?』と。


 我等が思うことを彼は、自身の脳裏で安易に思っている。おめでたい脳の持ち主のようだ?


 だって~? 祭典の最中に? 彼の妻である此の国の女王アイカは、ウォンへと気移りした可能性だってある?


 そう~? それこそ~? 何処か? 人目につかない暗い場所で健太は? 自身の妻である女王アイカをウォンに寝取られて可能性だってあるのだから……。


 と、いうよりも?


 二人は復縁……。


 そう~? 元々、此の国の女王アイカは? 此の国の領主の一人で。比の国の武の要の一人であるウォンの物だった訳だから~。


 それを? 異世界日本からきた健太がウォンから女王アイカを略奪したことになるからね~。比の国の女王ルインの説明の通りでいけばね~。


 だからウォンは~? 必要以上に健太のことを恨み、色々な策を練っては、自身の元婚約者……。


 と、いうよりも?


 先程から我等が何度も説明をしている通りで、ウォンは女王アイカのことを自分の妻だと思っていた可能性が高い。


 だから此の国の女王アイカはウォンの許へ……。


 そう~? 我等は~? 女王アイカの祭典の最中の様子を思い出せば? 彼女は元の鞘に収まった可能性が大だと申すのだよ。



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