第179話 僕の嫁はオークの酋長達……(5)
それも~?
「うっ、うぉおおお~! まだだぁあああ~! まだまだ、だぁあああ~! まだぁあああ~! これからだよ~! 僕はぁあああ~! 絶対にカーンさんには負けたくはない~!」と。
健太らしくない振る舞い……。
そう彼は~? 大変に荒らしい声色で、比の国の王カーンへと怒号と言う奴を放ち立ち上がる。
彼は~? 相変わらず~? 自身の奥歯『グッ』と、力強く噛み締め──。痛みに耐え忍びながら立ち上がる。
でッ、その後も彼は~? 彼らしくない振る舞い~。
そう~? 今度は~?
「うぉおおお~!」
と、また勇んだ台詞を吐きながら。
健太(白馬の王子さま)の新たなライバルとなった比の国の王カーンへと──!
彼は猪突猛進──!
自身の小さくて華奢な拳を握り締め突撃を決行するのだ。
彼は最弱! 貧相! ひ弱な様子なのに突撃を決行するのだよ。いくら健太が~? 比の国王最強の戦士を『ペチ! ペチ!』と殴りと、言うか~?
彼がカーンに対してロ○コンパンチを繰り出したところで? 鋼の肉体を持つ、オークの男(戦士)には全くと言って良い程効果がない。
まあ、当たり前のことなのだが。
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