第170話 健太とウォン(13)

 更に覇気──! 血気盛んになってしまう始末なのだよ。


 また~? こんな感じでね~?


(今回は絶対に! 前回のシンさんの時のような失態はしない! 必ずカーンさんに一矢報いてやる! 僕の命の灯が完全に消えてなくなろうが……。前回のような情けない失態だけは、僕自身もしないからな……)と。


 健太は更に決意を強くするのだよ。


 となれば健太は~? 自身の妻(妃)達……。


 そう~? 女王アイカも含めて妻(妃)達皆にこんな台詞まで告げる。


「ウォンさんの相手が比の国の王カーンさんならば尚更~。僕以外の者をウォンさんの代役に立てる訳にはいかないよ~。みんな~。もしも僕以外の者に、ウォンさんの代役を任せて大怪我や他界をしたら。此の国女王はこうなることをわかっていて、ウォンさんの代役を立てた~。情すら持たない酷い女王だと~。他国の女王や王~。領主などから思われてしまう~だけならばいいけれど~? 国内の者達からも蔑み、罵られてしまう可能性があるから僕が出た方がいい~。僕の場合は~? オーク種族ではなく、人種だから負けて当たり前~。それに~? シルフィーやプラウム、サラの僕は夫でもあるから~。安易にリザレクションをおこなえる強みもあるから他界することはない~。だから~? 僕が~。ウォンさんの代役をするのが一番いいよ~」と。

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