優しい嘘つき
微笑んで
ただ微笑んで
透き通る眼差しで
きみは何を見つめていたの
進む秒針は止められず
やがて訪れる死と向き合って
それでも優しく
微笑んでいたきみ
交わした約束の
その未来の景色に自分は居ないと
知りながら微笑んで
来年ねと、囁いた
嘘つきだね
嘘つきだね
優し過ぎる嘘つきに
騙された僕を
ねぇ、きみは見てるの?
あの柔らかな微笑みを浮かべて
透き通るあの眼差しのまま
この空の何処かで…
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