訣別の朝

凍える吐息を盗んで

冷たい口吻けを


もの云わぬ唇は青褪めて

愛を語ることはない


時を止めて

このまま、時を止めて


穢れた聖なる乙女を

美しいままに世に晒そう


誓った純潔は儚くも散り

散ることこそが甘美と知った


ああ、愚かな

なんと愚かな誓いだろう


動きを止めた眼差しは

叶わぬ夢の上に縫い止められ


脱け殻は気高い人形と化し

床に転がる


その、唇に…

どうか最期の口吻けを

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