羅列

君の声は聞こえない

君には声が聴こえない

叫んでも

届かない言葉は

ただの音列でしかなくて

意味がないまま通り過ぎていく

頭上はるか

心虚ろに


どうせ届かないのなら

ありったけの罵声を浴びせて

罵り嘲り高らかに

笑おうとして

溢れた涙

とめどなく

とめどなく

濁流と化す呪詛の呻き


どれほどの絶望と

どれほどの裏切りを

重ねていけば赦されるのか

誰も問わず

誰からも応えられず

闇雲な孤独を抱える

限りない喪失感


伝えたいのは

伝えて欲しかったのは

ただひとつ

ただ、ひとり

零れ落ちる言葉はバラバラに

もはや音列にすら

ならない

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