自傷

想いを

貴方の眼前へと

抉り出して 見せつけたい


刃を滑らせるたびに

転がり落ちていく紅い血の玉


白い肌を滑り落ち

滑り落ちては溢れる絶望


切り刻み

切り刻む無数の刃痕から

やがて大河のように濁流となる叫びを


聞きはしなかったか

耳を塞がずに

聞こえはしなかったか

耳を塞いでも


それは届かない願望

届きはしない切望


あなたの眼差しに

留まることなく崩れていくのだ


どこまでも

どこへとも知れず


ただ、闇雲に


鮮やかな紅いろだけを残して


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