第8話

私が、屋上に行こうと思い立ったのは、昼休みが20分ほどすぎた時だった。うちの学校のほ昼休みは、60分あるので時間が余ってしまっていた。

んー…お兄ちゃんに会いに行こっかなぁ…でもでも!恥ずかしいし…うぅ///…...よし!行動あるのみだね!

こうして、私は屋上に来てみたものの…


「お兄ちゃん、寝てる」


気持ちのいい春風が吹く屋上にお兄ちゃんは、一人ベンチで寝ていた。その時私は思ってしまった。

もしかして、今ってお兄ちゃんになんでもしていいって事?


「えへ、えへへ」


人には見せられないような顔をして、私はお兄ちゃんに近づく。そして、そっと顔を覗き込んだ


「ふわぁ〜、お兄ちゃんの寝顔かわいい♡えへ、それにしても、よく寝てるなぁ〜。何しちゃおっかな?」


んー…手始めに、きキスとか?…あー!でもでも!流石にまだ付き合ってもないのにキスは早いような〜…でも、義理の兄妹だし、いいのかな〜?んー!….わかった!膝枕!膝枕しちゃお!


「じゃ、じゃぁ。お兄ちゃん失礼しまーす….」


わぁ〜♪お兄ちゃんを膝枕してる!えへへ♡


「ちょっとぐらい触っても大丈夫だよね」


ツンツンとほっぺたを突いてみる


「んっ…愛朱〜…」


「え!!お、お兄ちゃん!?」


お兄ちゃんが私を甘えた声で呼ぶ。いつもはこんな声を出さないのでとても新鮮な感じだった。


「ムニャムニャ…」


「ふぅ〜、びっくりした…お兄ちゃんいきなり名前なんて呼ぶから….」


まぁ、幸せそうなでも、あどけない顔をして寝ている。私の名前を呼ぶのだからどんな夢だ かとても気になる。今度聞いてみようかな?


「お兄ちゃん。いつも言えないけど私はお兄ちゃんのこと全然嫌いじゃないからね?」


それから、私はお兄ちゃんの寝顔を十分に堪能することができた

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