くず人間のぐだぐだ

世間体なんていいのです ただのんびり生きれれば

そんな事は言っても まあ結構焦っているんです

それがうまく表現できないから 私はくずなんです

くずにも くずなりの 朝起きてからの日常とかありまして

午前四時に眠りに就いて 午後六時に起床するなんて

そんな事は もうしません しませんから

だから 掃除しろなんて言わないで

しようって思ったら ひろくんはいつも意地悪だから 

そのタイミングで言うか ありえないよ ほんとうに

もう やになっちゃう お腹も空いてきたし

私色々つくってみたんです 片付けをする前に ねえ

食べてもいいでしょ 食べないと 冷めちゃう

だったら 片付けながら作れって でも そんなに器用じゃないし

つくるのに集中していたら こんなになっちゃった

でも ほら おいしいよ え まずいって 

なにさ 人がせっかく 頑張って三カ月ぶりに作ったのに

文句しか言わないでさ じゃあ食べんなよ

出てけだって おまえが出て行けばいいよ

ここは私んちだ ああ むしゃくしゃする

あ わたし いつもこんなんじゃないですから

ひろくんは くず人間だね 私もくず人間だ

なんで好きになっちゃったんだろうね

もうやめようか 何度も考えたよ でもね

くず人間て 私大好きだ だって 居心地いいもの

お互いくず人間だと ほんと 大変だよね

でも大変だと そこらへんが解らなくなる

頭は空っぽじゃないよ 考えてなさそうで

考えすぎてるんだよ だからくずなんだ 

中途半端も 曖昧も いい加減も ずっといっしょ

酒に酔った うんこみたいな連中の 

ずしずしや がやがやや ふぁふぁふぁふぁふぁを

聞いてると 私もがんばろっかってなる

なるんだけど そこで終わり ただ思ってみるだけ

それで また明日が来て それでおわる

その繰り返し くずだよね でもいいんだ それで

毎日 バカみたいなことして 夜 不安になって

朝の四時くらいまで こわくて 寝付けなくて

そのよこでは まぬけな顔した ひろくんがいびきをかいている

ひろくんは いいよな ぐっすり眠れて

ほんっとうに くずなんだろうね 

まあ 私はくずにさえ なれないんだね

だからもう いじめないでね

私にも 血が流れてるんだよ そうだよね そんな不思議

くず人間には どうでもいい事なんだよね

まだ屠畜場に行った事ない あんたには関係ないよね

コーヒー飲もうっと あと一分で四時になる

飲んだらぐっすり眠れる コーヒーは 私の睡眠導入剤

反復横とびが出来なくて 悔しかったことはない

だけど くずだから すきだとか あいしてるだとか

もっと そばにいてほしいだとかが  

いえなくて 悔しかったりすることは ちょっとある

けっこうある たくさんある

ひろくんも言わないよな 言えないのか 

そうか 別にどうでもいいんだよね あんたの場合は

足が臭いって 最悪だな 今夜は四時五分に寝れそうだ

ひろくんに くっついて やっぱやめた

起きないひろくんは ややこしいの この上ない

ぼったくりの もぐりの酒場より たちが悪い

口が開いてるので かわいくて ちゅーしようとして

やっぱやめた だって くずだもんな

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