第2話 実験レポート 2058/08/06

魂の存在を証明してからの次なる実験

それは「あの世」と呼ばれる魂の行き着く先の証明である


しかしながらそれは困難を極めた

魂の存在を観測し、エネルギー体として捕縛することもできるようになったが

それが一体どこに向かっているのかを特定できないのだ。

捕縛し続ければエネルギーを失って霧散してしまう


追跡装置の装着なども発案されたがエネルギーのかたまりにすぎないたましいに物を付けることは不可能だった。


果たしてあの世は本当に存在するのだろうか。


だが思わぬ発見があった

捕縛した魂を入れたカプセルは次元の壁を超えることができる

奇しくもそれがパラレルワールドの存在を、多次元宇宙の存在を証明する結果となった。


だから我々はこう結論付けた


「天国や地獄 あの世などと様々な宗教が呼んだ死後の世界とは 次元を超えたパラレルワールドである」と。


しかしこの成果をそのまま発表すれば多くの宗教団体から非難を浴びる


だから我々は、魂を異世界に送る装置を玩具として販売し

人の魂が異世界に渡ることへの忌避感を減らしながら様子を見ることにした。

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