第108話

「そうでしょ……。たぶん、」

 杏樹は言葉を濁した。

「もしかしたら……、

 別の女性の悲鳴かもしれない

ンですね!?」

「え?」顔色が変わった。

「ええ、でも、ジュリアの部屋の

前に、皆、集まって……!」


「皆とは、誰と誰なんですか?」

 尚も、問い詰めていった。

 杏樹の視線がさ迷った。

 その時、

「私たちよ!」

 背後の廊下から声が聴こえた。

「え?」





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る