第13話 キスしたい?

「ねぇ、ジュリアとキスしたく

ない?」

 甘い吐息が、オレの頬を撫でて

いった。

 下半身は、一気に熱を帯びて

いった。


 ゴクリと生ツバを飲んだ。

「あ、ああ、」

 小さく頷いた。

 情けない事に声が震えていた。

 彼女も興奮しているのだろう。

 呼吸が激しく乱れていた。


「じゃぁ、結婚してくれる?」

 ジュリアが耳許で囁いた。


「え、結婚……?」

 いつの時代の人間だ。

 昭和初期か。

 今、時分、キスしたら、結婚

なんてあり得ないだろう。


 

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