幻想日記

遠井

表紙

 君が、最初から存在しない幻想であるなら、この虚しさは、たぶん必然だった。

 今でもわからなくなる。君が本当に存在しているのか。

 君が本当なのか確かめたくて、僕はこうして君への想いを形に残すことにした。


 僕もいつか、君みたいに笑いたい。

 苦しさもさみしさも血のにじむような努力も、裏側に全部があって、それでもそうやって太陽みたいに笑う、その幸せに満ちた笑顔。

 そんな君のことが、僕は好きだ。


 どうか、幸せでいて。僕のいないところで、ずっと幸せに生きて。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る