駄文2018/02/24

・風邪をひいた


熱が出てきて、とりあえず白湯を飲みまくっている。このタイミングでマーカーのインクも切れて、もう何もしたくない。ゲームをして過ごす。



体調不良も「自分が望まない状態」という意味では、望ましくない職場環境と同じである。どちらも気力を著しく抉り落とす。



しかし、休み休みでも惰性にまかせてやれば、最低限の日課はこのブレストのみ、というところまできた。気力に頼らず習慣の力でできることを増やしていけば、多少の悪条件に振り回されることなく、作業を継続できるのではないだろうか。



・気力とは


その前に、まずここで気力と呼んでいるものが、どのように用いられているかを考えることにする。というのも、仮に日課に集中できていたとしても、その状態の間ずっと気力が満ちていて、それを消費し続けているのかというと、どうも違うような気がするためである。



指を動かすなら筋力、ものを考えるのであれば精神力、それらとは別のものとしての気力がもしあって、では気力を何に使うのかというと、これは「選択」についてであるように思われる。易きに流れるか耐えるか、という判断を自ら下さなければいけないとき、それでも苦しい方を選ぶ場合に、気力がふり絞られて、減少していく。



したがって、その「選択」の頻度が上がるほど、気力が減少する可能性が高くなる。それを避けるために「選択」をいかに減らすことができるかということが、気力そのものが少ない人間にとっては重要になってくる。



では「選択」はどうして発生するのだろうかというと、現状をさらに良いものにするためである。ただしその場合の「良い」には、「将来的に」であるとか、「道理として」というような前置詞がつかない。ただ単に、その時の「気分」が良いかということである。



気分が良くないと、「選択」が発生する。それで気分が改善されないと(あるいは改善されない見込みであると)、気力が減る。気力は減るごとに、「選択」のための判断に圧力をかけてくる。そしてある時点からの「選択」は「選択」たりえない。その時の気分を優先した行動をしていることに、後になって、はたと気づくというわけだ。



・苦しみの相対化はできる


体調管理といっても、出歩くたびに風邪を引いて、半日寝ないと本調子が出ない人間にとっては、むしろ不調でもできることを増やしていくほうが良い。それは気力がほとんどない状態から一日をスタートするということで、欲を言えば午前中のうちにやるべきことが全て終わって、あとはずっと寝ていたい。



しかしそれでは生計を立てることができない。公的扶助はもっと大きな困難さを抱えている人のためのものだと思うし、それを受けるために何か(手続きとか)を要請されること自体に耐えられない。あとはどちらかというと、独力で何とかするということに、単に興味がある。



自分が「気力」を使わなくても良い環境を維持できることを目指すこと自体が、ある程度の気力がなくてはできないことなのかもしれないけれど、嫌なことを嫌々やるために気力を消耗するのは、もう出来るだけしたくない。



朝食を食べるとか、翌日の着替えを用意するとか、そういう小さなことでもっとできることがあるはずで、それも一度うまくいったのに、何かの拍子で抜け落ちた習慣とかもあったはずで、そういうものを、崩れるたびになんども積み上げ直すばかりである。



たまたま今がそういう時期なのかもしれない。少し前には夕方までずっと作業のし通しだったこともあったのだから、当時のやる気とは別な力をもって、過ごしていかなければいけなくなったということに過ぎないような気もしてきた。



それに、いくら調子が悪いといっても、去年に比べれば随分環境も改善されて、数年前に比べればできることも増えてきたのだった。成長というよりは、身にあまる幸運と、ささやかな段取りによるものではあるけれど。



しかし苦しみを相対化できても、その苦しみ自体が失せるものではない。感情的になることを防いだ後は、具体的な対策を考えていこう。



・春になるまで


まず、前回風邪を引いたのがいつだったかを確認し、周期を月間スケジュールに組み込んでしまうのはどうだろう。そう思って日記を読み返してみたところ、どうも毎日具合が悪いみたいなことを書いていて判然としない。「寒気がする」とか「葛根湯の飲んだ」と言っているのが二月五日なので、だいたい20日ごとに風邪をひくということにしよう。すると次回は三月十六日あたりということで、もうスケジュール帳に「風邪」と書いておく。



直近では今日の晩に人と会う予定があるのがつらい。薬をいくつか飲んでいこうと思うけれど、無理はどうしてもせざるをえないので、明日になれば回復している、ということは無さそうだ。



風邪の時の記録を残しておけば、そうでない時の状態がいかに恵まれているかが分かるだろう。いずれ暖かくなるのだから、それまでは本調子でないことを考慮した上で、予定を入れたり計画を立てたりするしかあるまい。

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