第15話 加工


 もう17歳のことが思い出せない。

 全てが許せる気もするし

 全てが嫌いになれた気もした


 そんなに綺麗に極端に居られない

 そりゃたまに、全部が嫌になるけれど


 自分が制服を着ていたことが

 永遠にも遠い 昔のような



 思い出すのは 良いことだけ

 嫌なことは忘れてしまった


 あの頃嫌ってた「大人」の階段を

 ちゃんと登ってる

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