詩集 翡翠の星、輝く
仲仁へび(旧:離久)
01 毒林檎
私は毒
毒そのもの
世界にとっての害悪
私が大切だと思った人達にとっての害悪
共に生きる事を望んだのは できすぎた幸福でした
身の丈に合わない望みでした
だから今、誰もが傷ついている
ここでもう諦めよう
そうすればきっと誰も、これ以上失われる事は無い
ここでもう立ち止まろう
きっと今なら安らかに眠れるはずだから
誰も 起こさないで
それは毒
毒そそのものでした
誰も彼もを不幸にしてしまう
私が生きている事で 大切な人が傷つくというのなら
自らの手でこの生を終わらせてしまいましょう
願う事なら愛されて居たかった
叶う事なら幸せで居たかった
けれど世界はそれを許さない
なぜなら私は毒だから
毒は消える定め
それがきっと誰にとっても最善の結末なのだから
「私に誰かを傷つけさせないで」
「私はもう、ここにいる事を望まないから」
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