②もうひとつの捨て台詞<全三回>

数分後。

勇者は押されていた。

「フハハハ!勇者よ!冥土の土産に教えてやろう。」

勇者はまた、こう思った。

また出ました!捨て台詞!

「お前の仲間の女……ローレンシア・ルーザレスは、この体の者の娘ではない!」

「なに!?」

「そうだ。お前らを殺すために撒いた嘘だ。因みに、その娘の父親はな……」

魔王はほくそえんで言った。

「俺が、頭を摘まんだら、ビキっていって、われおったわ!」

するとそれを聞いていたローレンシアは、胸に怪我を負いつつも、立ち上がった。

「このやろオオオォォォ!」

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