馬鹿女神のせいで死んでしまった僕は、異世界で災害魔法を使うことにしました。

水無月 葵

第一章 プロローグ

不可解な死

 僕は、死んでしまった。何故死んだのかは、分からない。


 なにか遠くから聞こえる。何だろう?


 救急車の音だ。何だ? 僕が運ばれている?


 でももう手遅れだよ。だって今椅子しかない天国みたいな場所で椅子に座って居るのだからだから。


「…………の…………は!?」


 ん? 何だろう。何か言ってる。


「………………君! …………さ君! ……ばさ君! 翼君! しっかり!」


 聞き慣れない声が聴こえる。


 僕の名前だ。

 今手術されているらしい。


「先生……もうこの子は、助かりません……」


「……そうか……すまない翼君……」


 そう、その時僕は、死んだ。


 板宮イタミヤ ツバサ 十六才の命は、完全に終わった。




 何で死んだんだ? 確か、コンビニに行ったよな……


 僕は座りながら考えた。

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