白雪姫
生きがいだった美術館巡りをやめた。
そして私は人間をやめた。
日本中の道路にチョークで落書きすることを夢みながら、見えないウイルスと戦い続けた日々。
私は元気にしています。
たまに私が住んでいる島にゆらゆらと船を揺らしながらやってくる小さい人がいて、その小さい人は赤い服を着ている。
その人はいつも「あと6人は死んでしまったから君のことは助けることができない。ごめんね」と言う。
嗚呼、私は白雪姫にはなれなかったんだ。
その人の話を聞くたびにそう思う。
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