夜空

ピエロと共に夜空の上を歩いた。

カエルの鳴き声が心地よかった。

途中で瑠璃に久しぶりに会ったから、瑠璃も一緒に歩いた。

「じゃ、私はこれで。さようなら」

ピエロが指鳴らしをすると、すっと消えてしまった。

ピエロいなくなったわ。良かった。

「ピエロ、どっかに行っちゃったねぇ。まあ、どうでもいいや。さぁ、歩こうか」

「えっ、良いの?」

「いいさいいさ」

こんな綺麗な夜空の上を瑠璃と一緒に歩けるなんて幸せ過ぎて、鼻水が出そうだった。

鼻水が出てあたふたしていると、瑠璃がティッシュをくれた。

それはもう高級なティッシュで、一度鼻をすすっただけで鼻水は出なくなった。

瑠璃が微笑んだから私も微笑んだ。

「瑠璃、愛してるよ」

「私もよ」

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