虚無

毎晩ストロングゼロを飲む日々。終わりなんてない。

俺はたまにやってくるお隣さんの回覧板を受け取っていた。

ニコ生の中の女がココアを飲んでゲップをしたと思ったら、俺はストロングゼロを飲みながら吐き気をこらえつつツイートをした。

もう無理かもしれない。

フォロワーが全員妖怪に見えてきた。抑えることが出来ないこの感情。

俺は鉄バットを振り回しながら叫んで暴れ回った。

「分からないんだっ!分からないんだっ!」

鉄バットが俺のお気に入りの美少女フィギュアに当たって床に落ちていく。

「落としてしまった。美少女フィギュア落としちゃった。ごめんなさい。ゆるしてください」

俺は涙を流した。なんのために生きているのかが謎だった。

今まではフォロワーの笑顔のために生きていた。でも今は違う。

「堪忍袋の緒が切れちゃったんだあああああああああああ!!!」

妹の部屋に行き適当なぬいぐるみを手に取ると、カッターナイフでぬいぐるみをボロボロにした。

ぬいぐるみの体内から綿が沢山出てきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る