第2話●ックス履いてるオカマとの出会い


 俺、田東カカは街イチの変態。

 ルールもわからねえが金の為に勃起ングダムバトルロワイヤル(勃起ング)に参加しようと決意を固めた。


「ここかぁ会場って……」


そこは東京ドーム顔負けの大きな勃起ングの専用会場があった。


「チンコロシアム…相変わらず酷い名前だな。」


 大きなチンコロシアムを見ているカカに、近づくオカマが一人


「アラ〜ンそこのイカした顔のボウヤ。」


「ウワーッ!イカれた顔のオカマだぁ!」


「ここは関係者以外立ち入り禁止よ。」


「何だ…ビビらすなよ、俺はボウヤじゃねぇ、カカ。勃起ングの参加者だ。」


「アンタみたいなヘ短気そうなボウヤが参加者?モゥ冗談キツイわねぇ。」


「何だと!出会い頭にボウヤだの短気だのイケメンだの…何者だ!」


「イケメン以外事実よ。私はジム マシュー 貴明(たかあき)よ。」


「だはははは!何だその名前は!オカマハーフじゃねーか!」


「何それ!失礼しちゃうわ!」


「お前みたいなのが参加者なら俺の優勝も確定だな!」


(アンタの思ってるほどこの大会は甘く無いわよっ、て警告しようとしたけど、必要なさそうね。)


「まぁ頑張りなさい。お互い予選頑張りましょ。」


「おう!じゃーな!………………って予選?何だそれ?」


(本当に大丈夫かしら…)





「悪かったなぁ…えと…貴明。わざわざ案内までしてもらって。」


「良いのよ私もチンコロシアムに用があるから。それと、私はタカちゃんで良いわ。」


「ありがとよ貴明。

ところで用って何だ?」


「そんなの勃起ングに参加するために決まってるじゃない!

この大会で優勝するためにワザワザ神奈川から来たのよ!」


 だろうな。とカカは思ったがそれ以前に


「新幹線ですぐじゃねーか。」


ここは長野県であった。


「こんなに人が集まるのオリンピック以降じゃないか?」


「そうなの?詳しいのね。」


「まあな!なんたって地元民だからな俺は!」


「す〜ぐ調子に乗る〜。」


「あれか!受付って書いてある!」


「アラ本当。じゃあここらへんでお別れね。」


「おう!ありがとな!貴明!」


「タカちゃんだってば!」


「わりいわりい!ところでこのあとはどうなるんだ?ルールも知らないんだけど。」


「ホントに公式サイト見てないのね…。

受付では5チームにわけられるはずよ。

そのあとは分けられたチームごと対戦だったわ。」


「何から何までありがとな!決勝で会おうぜ!」


「ええ。」




「で、チームも同じかよ……。」


「切っても切れない縁なのね♥」


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