外伝 あのさくらのしたで

第169話自問

「お前なんて魔女じゃなく、風俗嬢だ。いつかヒーヒー言わせてやるから覚悟しろよ」


扉を開け、部屋の中に入ろうとする瞬間のことです。 


わたくしは少し話があり、中にいるあの方のもとへ向かおうとしていました。


その時のわたくしは耳を疑い、自分の聞いたものが信じられません。


急いでその場を離れ、いえ逃げたのでしょうね。


「何故あんなことを?」


わたくしこと鹿島桜子は自問します。


確かにあの方は、性欲が強い側面がありました。


誰も否定しきれない、れっきとした事実だと思っています


だからと言って、あんなことを叫ぶ方だったのでしょうか?


たとえふざけていたとしても、あまりやらないことでしょう。


悲しみのあまり、わたくしの思考は悪いほうへと傾きました。


「本当に、あの人のことを好きでいいんでしょうか?」


思わず声に出してしまいます。


その答えは、誰も教えてくれませんでした。


たとえ、神でも。


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