第159話再テスト

途中から手段と目的が入れ替わっていた気がしたが、なんとかよしかさんの特訓を受け、マナ操作を磨くことができた。


前回とは違い、無様をさらしたりはしないはずである。


「もう準備はできています。いつでも始めれますよ」


カルラ君ことエアバイクにまたがった先輩が、滑走路から手を振っている。


「はい、今すぐにでも」


先輩から渡された札を取り出して答える。


「早速始めましょう」


スイッチを押し、マナを流して先輩はエンジンを起動させた。


「今度こそ」


大成功を願い、札にマナを流してカルラ君へと送る。


送られたマナは機関部でМオイルと反応し、莫大な熱量を生む。


俺と自分のマナをコントロールした火の魔女は、エアバイクと走り出した。


「いっけーー」


マナコントロールを乱さないように注意しながら、先輩に声援を送る俺。


先輩は見事に滑走路を飛び出し、大空へと駆け抜けた。

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