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宇枝一夫
ザ・バキューム・メン(原題:DUNG MEN)
『ザ・バキューム・メン』パンフレット
マメリカ合衆国 オールドタウンシティー。
下水道が未発達のこの街で、日々、糞尿をくみ取り、処理施設へと送っているチームがある。
人はいつしか彼らを『バキューム・メン』と呼んだ。
日々、糞尿をくみ取るチームの一つ、『ローズ・ダング』にも至福の時がやってきた。
オールドタウンシティーの隣にあるニュータウンシティーのスタジアムで年1回行われる、マメリカンフットボールの『アルティメット・ボウル』のチケットが当たったからだ。
最新鋭のインフラが整うニュータウンシティー。
その中心部にそびえ立つ、収容人数10万人のスタジアム。
オールドタウンシティーの雑草の生えたグラウンドと違い、開閉式の屋根やトイレまで、最新の設備が整えられ、それらは全て人工知能で管理されていた。
しかし、人工知能のエラーで下水管の弁が閉じられてしまう。
下水タンクの空きは残りわずか。
そこへ、糞尿まみれの作業服からスーツに着替えて、ローズ号に乗ってスタジアムにやってくるチーム一行。
しかし、『バキューム組合』からの緊急連絡で、スタジアムの下水タンクからくみ取りオールドタウンシティーの処理施設までのピストン輸送を命令されてしまう。
絶え間なくタンクに降り注ぐ10万人分の糞尿。
果たして彼らは、スタジアムが肥だめと化すのを防ぐことが出来るのか!?
※登場人物紹介
・ボス(本名:ダング):男性、三十代半ば、イタリア系
バキュームチーム『ローズ・ダング』のリーダー。チーム内では吸引担当。
バキュームホース『ローズリップ』を片手に、どんな下水タンクへも真っ先に吸引へ向かうナイスガイ!
ちなみにローズとは、分かれた元妻の名前である。
・インテリ:男性、二十代前半、アジア系
ハーバード大の受験中、緊張のあまり漏らしてしまい、退場を命じられる。
以来、緊張すると下痢になる体質になった為、糞タンクがすぐ側にあるこの仕事を天職と思っている。
チームではダンクの助手とポンプの操作。
・プリンス:男性、三十代前半、白人デブ
常に何かを食べているデブ
糞を吸引中だろうが、糞タンクを掃除中だろうが食べ物を口に入れているデブ。
ボスのダング曰く
「気がついたらトレーラーに乗っていたデブ」
チームではタンクやホースの清掃&コック。
・チャンプ:男性、二十代後半、アフリカ系黒人
元ストックカーレーサー。
ドライビングテクニックは確かで、将来のNASCARレーサーと
さすがにバキューム・トレーラーを運転するときは漏らさないが、ローズ号のサスペンションには未だに慣れない為、時折、車酔いを起こしてゲロを吐くこともある。
チームではドライバー&メカニック。
・ローズ号:バキューム・トレーラー
コンボイ型のトレーラーの荷台にバキュームポンプ付の巨大タンクを取り付けたみんなの相棒。
糞の匂いを消す為、常にバラの香りの香水を浴びている。
タンクはライフル弾すら跳ね返すと言われており、その他にもチャンプによっていろいろなギミックや武器が装備されている。
・レスト:オールドタウンシティの『バキューム組合』理事長。
・原作:宇枝一夫(ヨムカク書店刊)
・制作国:マメリカ合衆国(豆国)
・ジャンル:アクションコメディ ハードボイルド
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