天気?芸能人?いいじゃない!!

新卒後働き始めて間もない方、もしくは10代、20代の方、もしかして昼休みに「会社の人達がドラマや芸能人などつまらない話ばかりしてくだらない」と思っていませんか。

いいんです!大いに結構なんです!その理由をご説明しましょう。


かく言う私も20代前半くらいまでは性格はゴリゴリにとんがっていました。自己顕示欲の強い10代の頃は典型的な「俺が俺が」タイプで、自分語りが普通でした。逆にクラスメイトの中でいつも自分の話は一切せず、登下校途中に見かけた見知らぬ人を下げて笑いネタにする子や、社会人になりたての頃、いつも友人や知り合いの自慢話ばかりする同期に対して「自分に自信がないから他人の話ばかりするつまらない奴」扱いをしていました。会社の尊敬する先輩たちに関しても、昼休みはドラマやニュースなど、どうでもいいような話に終始する様子を見て「大人ってなんで薄っぺらい話ばかりするんだろう」と斜に構えて見ていました。「自分はあんなつまらない大人にならないぞ」とも思っていました。


ところが、20代後半以降、経験から「いや、天気やニュース、ドラマネタって話題の最強ツールかもしれない」と思い始めたのです。


自分も後輩も多く持ち始め、昼休みには話題を振ってあげる立場になりました。そうすると本当に話題に困るのです。仲が良く、かつ1対1なら自分語りも良いでしょう。しかし3人以上になると共通の話題を見つける事が本当に大変になってくるのです。

ちなみに昼食の時間帯を「なぜランチまで会社の人々と過ごさなければならないのか。休憩時間まで気を遣うのは嫌だ」と敬遠したい気持ちは非常に分かります。かつての私もそう感じたり、実際疲れた時もありますし、昔の職場と違って現在では割り切って一人でランチを取る人も増えてきたように感じます。しかし周りを見てみると、「人間関係をうまくやっている人ほど昼食の時間帯は他の社員と過ごしている」事が分かったのです。ランチは仕事以外の話題をあえてする事で少しでもお互い仲良くなる、社内コミュニケーションを上げる大切な場なんです。色々話しかけてあげ、向こうの興味を引き出したり相手が話しやすい雰囲気を作ることで仲良くなり、結果仕事を頼みやすくなったり、相手がホウレンソウ(報告、連絡、相談)をこまめにしてくれるようになったりして問題が大きくなるうちに解決できるなど、結果仕事がしやすくなるのです。

少々話がずれましたが、そうやって昼食時間や休憩時間に話題を振る時に、天気や芸能人ネタは、当り障りがないだけではなく、親しくない相手の個人情報を自分が知って負担になる事を減らし、且つ自分の個人情報を特に親しくない人に教える危険性もない、素晴らしくリスク管理ができる話題なのです。


どちらかと言うと私は仕事とプライベートははっきり分けたい方です。尊敬でき、本当に親しくなりたいと思う相手ではない限り、友人は社内では作りません。

社内だけの関係である人達に、自分のプライベートを話すのもはばかられます。言わば、そこまで信頼していない人達に個人情報を知られたくないのです。相手が自分と馬が合わない人なら変なうわさ話を立てられる危険があります。「趣味が一緒だから今度遊びに行こう」と休日まで仕事仲間に侵されてしまうと、仕事の延長のようで休んだ気にならないので、仕事仲間と休日を完全にわけるためでもあります。また、親しくもない相手のプライベートを知りたくないと言う気持ちもあります。うかつに相手の深刻なプライベートを知ってしまうと、こちらはそうではないのに相手に親友判定されてしまう危険もあるからです。社内でだけ付き合う相手と見定めたら、自分が発信する内容だけではなく、相手からもプライベートの話を引き出さない用心深さが必要です。


そういう時に自分の個人情報を一切出さずに、相手のプライベートも引き出さずに、且つ共通の話題として皆で盛り上がれる「天気・ニュース・芸能関係・ドラマ(又はTV番組)」は最強のツールなのです。それこそ何も話す事がない時は終始一貫天気の話題だけした事もあります。残念な話ですが、最近の異常気象で災害が増えていますから、天気及び防災ネタは共通の長話ツールにもってこいなのです。


もちろん、他人の悪口ばかり話す人や、芸能人ネタでもネガティブな話しかしない人には真剣に接しなくて大丈夫です。できる事ならその輪から外れるか、外れると職場で外されるなどデメリットが大きいようなら、適当にあいずちだけうって流しましょう。そういうタイプはひたすら弾丸トークを繰り出す人が多いので、「聞いている姿勢を見せる」だけで満足する事が多いですから。


ここまでお話すれば、「天気・ニュース・芸能関係・ドラマ(又はTV番組)のような薄っぺらい内容を話すのは馬鹿らしい」と思わないのではないでしょうか。むしろそうなのです。薄っぺらい話題だからこそ会社の薄い人間関係に適しているのです。そう発想を転換すると、あら不思議、社内ランチの無意味な内容が苦痛でなくなってきます。むしろ自分の話をしないで済む気楽な話題だと心も軽くなります。そうなれば貴方も立派な「軽い話」マスター。自分の心も気楽になり、相手との関係も気楽に済ませられる、それだけで仲間意識ができて仲良くなってしまうものなので一石三鳥です。

会社で気楽に付き合いたい人達とは「天気・ニュース・芸能関係・ドラマ(又はTV番組)」で心もらく~に、語りましょう。






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