短編小説『ロッキンホース・ロックンロール』

川住河住

短篇小説『ロッキンホース・ロックンロール』

 彼女がロッキンホース・バレリーナの踵(かかと)を三回打ちつけても、異世界へ行くことはできない。


 けれど彼女がギターの弦を三回かき鳴らせば、世界はほんの少しだけ変わる。


 そんな気がする。

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