第6話

“学校”


隣の空白の席が切なそうに光に照らされている。


不登校なのだろう。


机の上には、他人の荷物であろう物が置かれている。


所詮、今この場にいないなら、存在のない者として扱われる。


自分達が消したのだと気づかずに・・・。


強者は敗者を覚えず

敗者は強者を覚ゆー



そう誰かが言っていたのを、思い出した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る