瞬き一度の世界の終始

紅神 千華

序章

僕は、白に覆われた国で育った。


初めは・・・。


無邪気に走り回り、笑えていた日々。


でも、今は・・・。


笑えない・・・。


何故なら、漆黒の闇に突き落とされたから。


真っ赤な業火によって・・・。


いや、それを瞳に写した時、目を瞑った罰だろうか。


分からない・・・。


ただ1つ、言える事がある。


僕はいつだって、生きてるって事・・・


誰にも必要とされないのに・・・


愛してくれないのに・・・


何度も死んで、生き返る。


たった一度の瞬きでー



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