人狼げぇむ

螢奏

第1話

僕らの学校はもうすぐ高原学校がある。

「・・・ねぇ!航平はどう思う?!」

「あ、なに?聞いてなかった」

「次聞いてなかったらその眼鏡へし折るわよ。」

「やめてよ。で、何?」

「高原学校に行く町のこと」

「あぁ。っていうか今からその話を先生がするんじゃん。」

「その話は先生もうしたじゃん。黒巴くろともえ町って話してたじゃん。どんな町かってこと聞いてるの!」

「黒巴町行ったことあるよ。楽しかったよ。班は?」

「まぁ。隣町だしね。班は着いたら決めるって。」

「あ、そっか。楽しみだね。」

僕は楽しみだった。

けれど、町に行こうとすると唯一その町へと続く道路が木で通れなくなっていた。

仕方がないので、近くの村へ行くことになった。

その町ははちの二一にいち村。

まだ、僕らは知らなかった。

そこで起きる残酷な悪夢を。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る