恋とかできるわけがない

8-18(金)〜8-19(土)のブログ

　　　　　2012-08-18 00:32

　　　　　　　　　☆無題

　　　怖い。。

　　　あたりは真っ暗で、スマホの明かりだけが心の拠り所。

　　　はじめて家出して、一晩中公園のベンチで過ごしたときは、

　　　恐怖なんて、感じなかった。

　　　襲われても、殺されてもいいやって思ってて、

　　　怖いものなんて、なかった。

　　　だけど、今は怖い。

　　　人は、希望を知ったら、同時に、恐怖も理解するのかも。

　　　あたしにとっての希望は、オタク兄ちゃん。

　　　　　2012-08-18 02:21

　　　　　　　　　☆無題

　　　眠れない。

　　　こうして野っ原に寝転んで、空を見上げるのって、

　　　何年ぶりだろ？

　　　星が綺麗。

　　　都会でも星が見えるのにびっくり。

　　　全然気づかなかった。

　　　あたしの上には、こんなに綺麗な星空が輝いてることを。

　　　オタク兄ちゃんも、こんな星みたいな存在かも。

　　　いつでも黙って、見守っててくれる。

　　　あたしが気づいても、気づかなくても、、

　　　つい、オタクと結びつけて考えるあたし。

　　　なんなんだろう？

　　　もうバッテリーが少ない。

　　　書きたいことはたくさんあるけど、ガマンするしかない。

　　　おやすみなさい。

　　　ミノル（だっけ？）お兄ちゃん。

このあとバッテリーが切れたのか、しばらくブログの更新はなかった。

次のブログは土曜日の夜。

充電できる環境になったって事なんだろうけど、それって、、、

　　　　　2012-08-19 20:06

　　　　　　　　　☆無題

　　　やっとブログが書ける。

　　　結局ふた晩、公園の奥で野宿。

　　　その間、世間と隔絶されて、

　　　わたしは生きる意味を考えてみた。

　　　どうして人間は生まれてくるんだろう？

　　　なんのために生きるんだろう？

　　　この世には苦しみしかないのに。

　　　それは、『苦しめ』って事？

　　　だったら早く、死んで楽になりたいのに、

　　　もがき苦しんで、ボロボロになって、

　　　死んでもいいって思っても。

　　　やっぱり最後は、『生きたい』って願ってしまう。

　　　生き抜いた先に、なにが待っているんだろう？

　　　そこに、救いはあるんだろうか？

　　　この二日間。

　　　あたしはサバイバルした。

　　　公園の森の中で、息を潜めて生きた。

　　　スマホはとっくに電池切れ。

　　　でも、ネットもない状況でも、

　　　案外、人って生きられるw

　　　食べ物が尽きて、おなかがすいてたまらなくなって、

　　　仕方なく里に降りて行ったところで、

　　　あたしは捕獲wされた。

　　　今度の男は、40過ぎのヒゲを生やしたおやじ。

　　　意外とやさしい。

　　　ボロボロだったあたしのカッコを見て、びっくりして同情して、

　　　コンビニでおべんと買ってくれて、

　　　服を買いに連れてってくれた。

　　　、、て、この店はなに？

　　　アダルトショップってやつ？？

　　　JSが着る様なミニスカに下着。

　　　これって、コスプレ？

　　　「着替える場所とか、シャワーとかも浴びた方がいいよ」

　　　そう言って親切ごかしに、

　　　ヒゲおやじはあたしをホテルに連れ込んだ。

　　　だんだん本性が発揮されてくる。

そいつは変態っぽいロリコンおやじだった。

『着替え買ってあげる』と口実作って、アダルトショップでブルマとかスク水とか、ジュニア用のミニスカとキャミソールを買って、それをホテルに持ち込んで栞里ちゃんに着せ、プレイに使ってた。

まるで、ぼくの描いてる18禁鬼畜陵辱マンガみたいな事を、リアルで栞里ちゃんにやってたのだ！

あまりのショックに、心臓が止まりそうになる。

iPhoneを握る手が、じっとりと汗ばんでくる。

過呼吸になって、息が苦しい。

一旦画面から目をそらし、ぼくは乱れた呼吸と気持ちを整理するかの様に、ハンカチで口を押さえた。

もうすぐ、、、

もうすぐだ。

この次の日はイベントだ。

そうすれば栞里ちゃんはぼくに会いに来てくれる。

この辛い日記を読むのも、もうすぐ終わりだ！

呼吸が落ち着くとスマホの画面に視線を戻し、ぼくは次の記事をクリックした。

つづく