冬の夢

環まどか

俺には愛がないらしい。

愛や恋なんて目に見えなくて脆く儚いそんなもの"あるか" "ないか"なんて誰か分かるのだろうか。

いつかの彼女たちが残していった「愛してほしかった」という意味がいまいち分からなかった。

考えに考え、誰に問うこともなく、解決しないまま心の中に留めている時点でそうなのかもしれない。

そんな俺が1人の女性を拾った事で考え方が180度変わるなんて誰が分かるだろうか。

"愛"と聞くと俺はこれからも、この先もきっと冬を思い出す。

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