マップデータストレージ「まなてぃ」 (TRPG 供養会 Advent Calendar 2017#9)

 この記事は、TRPG 供養会 Advent Calendar 2017の第9日目の記事として書かれている。 https://adventar.org/calendars/2345


 今年の夏に作り始めたオンラインセッションツールの開発を支援するツール、まなてぃの紹介である。開発リポジトリは以下。

https://github.com/Shunshun94/manaT


 今年の7月末に次のような国内の TRPG 界に絶大なインパクトを与える発表があった。"2020年末にFlash Playerのアップデートおよび配布を停止する予定であ" るという話である。

原文 https://theblog.adobe.com/adobe-flash-update/

日本語訳 http://blogs.adobe.com/japan-conversations/201707adobe-flash-update/

現時点で国内のオンラインセッションツールとして、最も使われているのはどどんとふである、ということで異論は挙がらないと思われる。しかし、どどんとふのインターフェースは Flash で作られている。そのため、2020年末にはどどんとふは事実上利用できなくなる。


 事実上どどんとふが2020年で利用できなくなる、という話を受けて多くのどどんとふ後継ツールが開発され始めた。この流れに便乗しようとして作り始めたツールがまなてぃである。


 まなてぃ (MANAger for Trpg characters' info) はキャラクターをはじめとするマップ上のオブジェクトおよびマップを保持させることのできるオブジェクトストアとして利用できるアプリケーションである。Node.js で書かれている。


 複数のオンラインセッションツールで共有することが想定されている。これを実現するために、ストア内はテナントという概念で区切られている。複数のオンラインセッションツールを一か所に設置する人がいたとしても、サーバ上に設置するまなてぃは1つで済むわけである。

 さらに、テナント内はルームで区切られている。どどんとふでいう所の部屋の概念をこれで実現している。


 強みとして、オブジェクト操作 API はできるだけどどんとふの WEBIF に互換性を持たせている点がある。そのため、すでにどどんとふ向けのアプリを作っていればそれをそのまま利用できる。


 データベースは特に利用しておらず、内部のメモリにデータを持たせている。DB を使うオプションの実装も一応予定しており、準備は進めていた。



 しかし。ユドナリウムの登場でどどんとふの後継争い (?) の大勢は決したように見える。そんなこんなでお蔵入りになったのであった。

https://github.com/TK11235/udonarium





 ユドナリウムに判定を直接投げたりコマを生成したりするツールが欲しい。

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