第4話「詩」蛆
安らかな寝息を立てる君。
日々大きく成って行く君にとって私など、
その躰に噛み付いて、巣食おうとする悪い蛆。
しかし君は未だ幼いから。
私の様なものを打ち払うのに、血を滲ませる他に術を知らない。
だから私は君に傷を付け、君の躰に巣食うのだ。
厚かましくその事を、
許してくれとは言わない。
解ってくれとも言わない。
遠い将来。
君の脱ぎ去った結婚衣装、その上に死ぬ蠅の事も。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます