墓守女子の体内食堂。

第46話 少女は、黄金一味のカレーを食べる。

　あまりにも『ウー』で取り上げられた墓守女子の特集が不気味すぎたので、私は『ウー』の本を様々な方向から読んで検証していた。

　この特集を読んだ私は呼んでいる度に…、

「墓守女子。つまり、自分の身体がお墓になる女の子を意味するんだ。それは恐らく、私の身体から死を奪われるのと同じかもしれない。」

　私は死を奪われるのはある意味運命だと思いながらも、お腹の中で自分の死を奪われながら、永遠の女子高生として生かされる状況に私はどうすれば良いのか分からなくなった。

―――この本の特集が何を意味するのか、意味が分からないよ。呼んでいていて私は不気味さを感じてくる。

　この本を読んでいて、どうしてこんな状況になるのか私には分からなかった。

　読んでいる度に頭が混乱しそうになったので気分晴らしの為、温かいご飯にレトルトのカレーを用意してカレーライスとして食べようと思った。

「う～ん。どれが良いかな?」

　私はレトルトカレーと乾麺（かんめん）を買いだめしている。

　理由は忙しい最中でも美味しく食べる事が出来る状態を整える事、早く様々な料理を作れる事を私は知っているからに他ならない。

　それ故に、私はレトルトカレーについてどれを選ぼうか悩んでいた。

　すると…、

「あっ。こんなところに京都祇園味辛の黄金一味のカレーがある。これにしようか。」

　と私は祇園味辛（ぎおん あじこう）の黄金一味のカレーがある事に気付き、これから朝ご飯を食べようと思った。

　といっても、今日は土曜日で私は科学部所属しているから、土曜日は休みだ。

　それ故に、科学部で得た知識を使いながら、黄金一味のカレーをどれだけ辛く出来るのか試してみたかった。

「おはよう。姉ちゃん。何でこんなに辛いレトルトカレーを出しているんだ。まさか、お腹の中で辛いレトルトカレーを保存するのか?」

　柚弦（ゆずる）はどうして私のお腹の事ばかり質問するのか分からなかったが、ちょっとそれを聞いて私は恥ずかしくなり…、

「柚弦（ゆずる）。あまりにも恥ずかしい事を言わないで～。」

「えぇ、姉ちゃん。何でそんなに自分のお腹の中を遊ばれるのが凄く嫌なの～。」

　嫌だけど話し合いが何だかふざけ合いになっている事に私は気づきながらもノリツッコミで話をつづけた。

「だって～、私の身体は墓守女子になっている以上、お腹の中にお墓がある事は凄く恐怖を感じるんだもん。」

「ふ～ん。」

　あまりにも柚弦が冷静に凄く安定的な態度に私は少し、恐怖を感じたけれど、これから私は祇園味辛の黄金一味のカレーをご賞味した。

　すると…、

「何。この辛さ。確かに半端ないし、舌の絨毯が凄く痛くなる。しかし、よく噛んでいると凄く美味しい味が滲み出て又、食べたくなる。これは凄く食べたいカレーだ。」

　私はあまりにも美味しい味辛のカレーを食べて凄く美味しさと辛さを同時に感じ取れた影響で私はこの辛さは辛くても美味しい料理dタオ分かると少し一安心した。

　そして、このカレーを食べる度に凄く旨味と辛味の両立は意外と可能だと思うと凄く感動した。

「上手かったな。」

「あぁ、姉ちゃん。それは俺が元々食べたかったカレー何だから後で買ってくれよな。」

「えぇ～。これって柚弦が食べたかったカレーなの。」

「あぁ、来年。中学3年生の京都の修学旅行でこの店に寄るからその際に、この店で美味しい料理を食べようと思っているんだ。」

「へぇ～。それってネットで調べたんだ。」

「そうだ。この店の辛さは凄く際立っていて、食べたくなるような味だったから凄く食べたかったんだ。」

「そうなの～。」

「しかも、ネットで辛くて美味しと評判のカレーだから試しに食べたかったんだけど、姉ちゃん。悪いけど、奢ってくれない。でないと、お腹の消化する音や典紀さんの様子がどうなっているか聞きたいだろ。」

「えっ。確かにそうだけど、それで何が影響しているのか分からないよ。」

　私は今の状況がどうなっているのか分からない状況の中でこのカレーが本当に食べちゃって良いのか悩みながら後で奢る事にした。

　このカレーって本当に食べちゃって良いのか私には分からなかったからな。

***********

　その頃、俺は絵里奈（えりな）ちゃんの体内レストランである『ノヴァ―ヤ』を掃除していた。

　警笛こそ鳴ったけれど、どうやら彼女は辛いカレーを食べたから警笛が鳴っただけで俺はこの保管腸から出なければ暫くは大丈夫だと確信したので出るのを暫く控えながら保管腸を掃除した。

　その後、彼女の善玉菌が丁寧に掃除したらしく体内は凄く綺麗になり、清潔感が保たれた。

　どうやら彼女はあまりにも辛くてヨーグルトを飲んだらしく、それで善玉菌が辛い成分を掃除して綺麗にしたようで俺は一安心した。

　当然、彼女の直腸はその辛い便で痛くなったけれど、その後は高い免疫力と回復力で彼女の腸は何事も傷つくことなく無事に生かされた事に俺は少し一安心した。

　何よりも彼女の大腸は結腸、直腸共に脳の影響力が低下し、独立した臓器になっている。

　しかも免疫力も小腸並みに高いので病気になり難い長だった。

　これは墓守女子共通のものだと思いますが。

　それにしても彼女は一体、どうして辛いカレーを食べたかったのか非常に分からない状況に俺は困惑した。

　そういいながら、体内掃除を引き続き掃除した。