第8話 君を嫌う

今になって嫌な奴に出会った。小中高と一緒の学校で、小学生の時よくいたずらをされた。好きな子には、いたずらしたくなるというが、全く理解できない。

中学では、委員の仕事で話す程度だったが、高校の時、恋人作りのピークみたいなのがあって、そいつが、小学から知っているからと、恋人になってくれないかとつきまとわれた。


性格が軽いのもあるが、元々嫌いなのだ。

なる筈もない、断っても、だめ押しとばかりに何回も来た。そのうち、ピークが過ぎ去って、そいつも言いよって来なくなった。


それ以降話すこともなくなったのに、道端なんかであって早々私だと気づくと、最初に

そいつ、山中 功汰やまなか こうた言ったのは


「ちょっと、彼女なってくんない?」

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