キスも禁止事項に含まれます

 イヤな予感は往々にして当たるものらしい。



 7月に入り、アメリカで再び新型コロナウィルスが猛威を振るい始め、あれよあれよと言う間に、各地で不名誉な「最多記録」を打ち立てていく。


 7月12日、フロリダ州の新規感染者が1万5,300人となり、州別の1日当たりの最多記録を更新。

 7月16日、国内の1日当たりの新規感染者数が7万7,000人を超えた。

 7月20日、テキサス州で過去10日間の死者数累計が1,000人を超えた。

 7月22日、カリフォルニア州の感染者数累計が41万3,000人を超え、感染第一波の震源地となったニューヨークを追い抜き、全米最多に躍り出た──



 複数の州で感染者や死者の増加ペースが劇的に加速しつつある。

 7月28日、連邦政府は21の州を『感染拡大が深刻な危険区域レッドゾーン』に指定。経済活動や学校の再開見直しなどの行動制限措置を求めている。

 レッドゾーンの規定は「前週の新規感染者数累計が、人口10万人当たり101人以上の州」。州の全人口の1/1000が新たに感染する計算だ。2019年度の大阪府の人口約882万人を例に取ると、1週間で8,820人の新規感染者が出る計算となる。

 カリフォルニア、テキサス、フロリダ各州はもとより、南部や西部の多くの州がレッドゾーンに含まれている。『 21 red zone states for coronavirus』で画像検索して頂くと一目瞭然。アメリカ合衆国の南側半分が、ほぼ真っ赤に染まっている。


 日々更新される新たな感染者数は、ざっと1,000人前後。言っておくが、アメリカ全土の感染者数累計ではなく、1つの州での数字だ。

 そう言われてもピンとこないと思うので、「現在のアメリカ国内で、比較的感染速度が遅い」とされているバージニア州の実例をあげてみよう。


『8月7日、バージニア州の新規感染者は2,015人となり、州内の感染ピーク時とされた5月中旬の数字(5月26日、1,615人)を軽々と超えて、州内の1日当たりの最多記録を更新』


 現時点ではレッドゾーンに指定されていないバージニア州でさえ、こんな状況だ。日本人の感覚なら「これは非常事態! 外出時のマスク着用は必須! マスクを付けてない人はそばに寄って来ないで!」と警戒するのが普通だろう。

 が、こんな数字を聴き慣れてしまうと、感覚が麻痺してくる。

「8月8日、今日の新規感染者数は1,307人かあ。昨日よりどーんと減ったやん。ひとまず、安心」

 そんな風に思ってしまう自分が、とってもコワイ。


 感覚が麻痺しているのは私だけではない。

「行政がマスク着用を無理やり義務付けるのは、市民をコントロールするのが目的だ! これは陰謀だ!」

「この国の憲法は国民の自由を保障している! マスク着用の強制は憲法違反だ! 国民の自由意思を尊重すべき! 『Amendment One!』」

 ……などと、イマイチよく分からない主張を声高に叫びながら、スーパーマーケットや公共の場でブチ切れる「マスク着用拒否派」のニュース映像が世間を騒がせている。

 ミシガン州などでは、40代の男性が店員から「店内ではマスクを着用するように」と注意されて逆ギレし、たまたま近くで買い物していた70代の男性をめった刺しにして逃亡。結果、警官に射殺された。


 そんなニュースを目にする度に、「この人達の頭の中、一体、どーなってんの?」と首を傾げてしまう。なので、我が家の相方(=アメリカ人代表)に聞いてみた。

「マスク着用拒否派の人達が公共の場で暴れてる時、『Amendment One』って叫んでるやん? あれって何やの?」

「 First Amendmentのことだよ」


 ……は?


「だから、それって何やのよ?」

 相方が少し驚いたような顔をする。『そんなことも知らないのか?』とでも言いたげだ。こういう時、相方の常識と私の常識は根本的に違うのだと痛感する。

「日本人ワイフにも分かるように、簡単に説明してよ」

 今度は、とっても面倒臭そうな顔をする。アメリカ人にしては自己主張や口数が極端に少ない相方も、表情はアメリカ人仕様なので、実に分かりやすい。

「合衆国憲法『修正第1条』(First Amendment to the United States Constitution)のこと。略して『Amendment One』。抗議活動のスローガンとしてよく使われるフレーズだよ」


 ……ますます分からない。

 

「『Amendment One』の内容を簡単に言うと、『政教分離』『信教、言論、出版、報道、集会、結社の自由』『基本的人権の尊重』ってところかな」


 ……いや、それ、簡単やないからね。


 相方は、相手の立場に立って説明するのがとっても下手だ。

 もう少しカジュアルに言うと、「連邦議会(Congress:合衆国連邦政府の立法府)は、国教を決めようとしたり、自由な宗教活動を妨害するような法律を作っちゃダメ。それから、国民から言論、出版、報道の自由と平和的に集会する権利を奪ったり、国民が『救済求む!』と政府に懇願する権利を妨害するような法律を作るのもダメ」となる。


 アメリカ合衆国憲法は、独立戦争後の1788年に発令された。その3年後に修正を加えた条項のひとつが、『Amendment One』だ。 

 当時、イギリスから独立したばかりのアメリカ国内は混乱の極みにあった。元々バラバラだった13の植民州をひとつにまとめ上げようというのだから、無理もない。

 そんな状況だからこそ、牽引けんいん力のある中央政府が必要だった。が、政府の力が強くなり過ぎて全ての権力を握ってしまえば、植民地時代と同じ状態に逆戻りだ。そうならないよう、民主主義の思想をどーんとぶち込んだ修正案が憲法に付け加えられたワケだ。


 「人間の自由を守るのに必要な原則と慣行をまとめたもの」が、民主主義だ。

 民主主義国では、政府ではなく、国民に主権がある。つまり、「キミ達ひとりひとりが権力を持っていて、必要な時にそれを使う権利があるんだよ」となる。

 相方曰く、「アメリカ人の中には、『民主主義の思想=アメリカの法律』だと勘違いしている人が多いんだ」

 問題なのは、彼らが自由の権利を解釈した上で、実力行使に出てしまうことらしい。前出のニュースに登場した「マスク着用反対派」の暴挙も、このに支えられての行動だ。


 では、もう一度、くだんのニュース映像をご覧頂こう。

 場面は、ごく一般的なスーパーマーケットの店内。手近な商品を掴んでは店員や買い物客に投げつけながら、大声でわめき散らす白人女性が一人……

「『マスクは義務』だなんて、勝手に決めないでよっ! 着用を強要するなんて、憲法違反よ! アメリカ国民には『マスクはイヤだ』って拒否する権利があるんだからねっ! 私はその権利を行使しているの! それを妨害しようだなんて、あんた達、間違ってるわよ! 国民の自由の権利を妨害するのは『Amendment One』で禁止されているって、知らないの!? 」


 ……いやはや、困ったものだ。

 他人を危険にさらしながらの身勝手な権利の主張は、ただの迷惑行為なんだと気付いておくれ。言いたいことがあるなら、一般市民を巻き添えにせず、政府に直訴しておくれ。



 アメリカには、国が定めたとは別に、州ごとに独自の法律や憲法が存在する。

 州知事が州民の安全を第一に考えて「新型コロナウィルスの感染拡大を阻止するために、マスク着用は『mandatory(必須)』だ」と宣言すれば、良識ある人なら「マスクしなきゃね」と素直に思うはずなのだが。


 ちなみに、合衆国憲法は230年以上も前(=日本の江戸時代中期/寛政の改革が行われていた頃)に作られて以来、現在まで機能している世界最古の成文憲法。いわば、「憲法界の骨董品」だ。

 なので、現代社会に適用しようとすると、どうしても曲解を招く条項が存在するのも事実。上記の例も然り。もっと分かりやすい例としては、『お嬢さまにピンク色はいかが?』のエピソードで取り上げた、『合衆国憲法修正第2条(Amendment Two:国民の武器保有権)』がある。


 「キミの頭の中、どーなってんの?」と言いたくなるような主張を繰り返すアメリカ人に出会ったら、「キミってなんやね」と軽く受け流すに限る。

 


***



 3月末の外出禁止令以降、「リモートワーク&電話で呼び出されて出勤」を繰り返していた相方も、勤務時間こそ短縮されてはいるものの、7月から通常の勤務体制に戻ることになった。


 またもや、イヤな予感がムクムクと湧き上がる。

 相方の職場には20代の若者も多い。加えて、バージニア州は南北戦争時に南軍の首都が置かれていたこともあって、「(白人の権利を守るために戦った)南軍の誇り」を受け継いで育つ人も少なくない。そんな土地柄なので、必然的におバカな大統領の信奉者も多いのだ。

 「ソーシャル・ディスタンス云々に関わらず、出勤時のマスク着用は必須」というお達しが出ていたにもかかわらず、堂々とマスクなしで出勤した同僚(そして、全て白人)が相当数いたと聞いて、心底ゾッとした。


 

 ゾッとしたのは、虫の知らせだったのかもしれない。 

 7月9日の夕方。ウンザリしたような表情の相方が、帰宅早々、玄関先でボソッとつぶやいた。 

「明日から2週間、自宅(Self-quarantine)になったよ」



 ……なんですと?


 英語で言われてもピンとこなかったので、念のため、聞き直してみた。

「『Stay-at-homeお家にいよう』と『Self-quarantine』って、同じ意味やと勝手に理解してたんやけど……ちゃうの?」

「同じニュアンスで使っている人も多いけど、厳密には違う。職場で感染者が出たんだ。だから、今回は文字通り『自主的に隔離』する羽目になった」


 うげえっ、マジか……



 確か、前回の感染者は亡くなったはずだ。

 なのに、相方はいたって冷静。仕事柄、不測の事態に備える訓練を受けているとはいえ、「職場で悪い風邪がはやり出したんだ」くらいの口調だ。

 今回の感染者は22歳の若者だった。現在、アメリカで問題視されている「若い世代の感染者が急増中」にピタリと当てはまる。

 おそらく、7月1日の第3フェーズ入りでバーやレストランへの外出制限が緩和されたのを機に、ぱーっと羽目を外して遊び回ったのだろう。職場の規定で、7月1日以降も引き続き、無用の外出は自粛し、テイクアウト以外でバーやレストランを利用することも禁止されていたというのに、だ。

 はた迷惑なおバカさんは相方の職場にも居たのか、と驚くやら呆れるやら。

 おまけに、相方が指揮を執るプロジェクトのメンバーだったと聞いて、またゾッとした。その若者が陽性と判明するまでの間、プロジェクトに関わる全員が何らかの形で彼と至近距離で働いていたワケで……


「いや、それってマズイやん! プロジェクト・メンバー全員、濃厚接触やん! もちろん、キミも!」

「うーん……でも、彼と仕事をしたのはたった一日だけなんだ。その日、一緒に働いていたメンバー全員がマスクをしていたし、戸外での作業だったから、そこまでビビる必要はないと思うんだけど」


 ……相方よ、もう少しビビってみてはどうだろう?


「感染してたらどーするんよ!」

「戸外の集会でも、マスクを着けていれば感染確率はぐっと下がるんだよ。『Black Lives Matter』の抗議デモ後に参加者の感染数が抑えられたのは、マスク着用の効果だってニュースでも言ってただろ? それに、キミが持たせてくれた携帯用の除菌ジェルを肌身離さず持ち歩いて、必要な時にはちゃんと使っていたから、多分、大丈夫だよ」


 ……ついでに「危機感」も持ち歩いておくれ。

 


 相方が陽性患者の若者と接触したのは、7月7日。その日から14日間が「自宅で健康観察を行うための隔離期間」となる。相方の場合、7月21日まで隔離生活を送る必要があるそうな。

「ちょーっと待った! それって、私も一緒に隔離されるってこと? 左肩の検査の予約、ちょうど隔離期間中にあるんやけど」

「多分、そういうことになるんじゃないかな」


 ……ムッチャ適当やん。大雑把なのもエエ加減にせーよ、アメリカ人。


 話にならないので、PCの前に座り込み、『新型コロナウィルス 家族が濃厚接触』で検索してヒットしたサイト全てに目を通すことにした。予約の件は、明日にでも相方からクリニックに確認の電話を入れてもらおう……

 

 

 そんなこんなで、相方と私の隔離生活がスタートする。

「毎朝7時に本部の担当者に(健康状態を告げるため)電話を入れる必要はあるけど、その後は、好きなだけ二度寝するつもりだから、ヨロシク」

 なんだかとっても嬉しそうな相方の傍で、私の不安は募るばかり。

 5月にダニに咬まれた際は、ショックと恐怖が大きすぎて、姉や友人に相談をする心の余裕さえなかった。が、今回は「心のモヤモヤは吐き出さなあかん!」と開き直り、友人に電話してみた。


「えーっ!? ダンナさん、すぐに別室に隔離して! 寝室も、バスルームも、食事する場所も時間も、ぜーんぶ別にしないと絶対マズイってば!」


 ……うん、これが普通の反応やんね。



 そもそも、アメリカ人と日本人では衛生観念が全く違う。

 外で何を踏んだか知れない土足のまま家の中を歩き回り、ソファーやベッドの上でも靴を履いたまま過ごすのが当たり前のアメリカ人と、家の中は土足厳禁の日本人とでは、感染症に対する危機感に違いが出るのも仕方がない。アメリカ人配偶者/パートナーをお持ちの場合、この感覚の違いが今回のパンデミックで一層明らかになり、イライラが募った方も多いかと思う。

 相方に言わせれば、「靴の裏にウィルスがくっついてるかもしれないから、帰宅後、すぐに玄関先で靴全体に消毒用アルコールスプレーしてえええっ!」と叫ぶワイフの姿に、鬼気迫るものを感じたそうな。

「我が家は日頃から室内土足禁止なんだから、そこまでする必要はないと思うけど。神経質になり過ぎると、また『コロナうつ』になるよ」


 濃厚接触者だという自覚が足りないキミが、それを言うか?



 イライラしながらも、家族が濃厚接触者になった場合に関するサイトを見つけては、しっかりと目を通した。

 基本的には、「濃厚接触者はマスクを着用した方が無難。家族全員が手洗いを徹底し、毎日熱を測る。一日に何度か部屋の換気を行う。タオルは共用しない。ドアノブや蛇口は1日2回以上消毒し、トイレの掃除は毎日行う。濃厚接触者が鼻をかんだティッシュペーパーは、ビニール袋に入れて密閉して廃棄する。家族は不要不急の外出を避ける」というところか。

 なんとも面倒臭い。でも、そんなことは言っていられないのが現実だ。二人一緒に感染するような最悪な事態だけは、なんとか避けなければ……


 相方が絶対にイヤがるだろう文章を見つけたので、声を出して読んでみた。

「同じ部屋で過ごす時間を出来る限り短くして、出来るだけ離れて生活すること」

 思った通り、顔をしかめつつ、渋々「OK」とうなずく相方。意外に素直だ。

「食事を一緒に食べるのもダメやって。要は接触を避けろってことなんやろうなあ……隔離期間中は、キスもハグも禁止やね」

 相方、今度は捨てられた子犬のような顔をする。アメリカ人にとって肌の触れ合いは欠かせない愛情表現だそうだが、そこまで悲しそうな顔をされてもねえ。

 ダメなものはダメやから。

「あ、それから、寝室も別にして」

「ちょっと待った! それはダメだよ。ワイフと別の部屋で寝るなんて、アメリカじゃあ離婚間際の夫婦がすることだって、前に教えたよね?」

「知ってる。でも、非常事態やからね。以前、取り決めたように、私が主寝室を使って、キミはゲストルームを……」

Negative却下! 濃厚接触者と言っても、感染したワケじゃないんだから、そこまでする必要なし!」

「感染してたらどーするんよ?」

「だから、大丈夫だって」

「そんなん、分からへんやん!」



 ……この後、イタチごっこのような会話を延々と繰り返しているうちに、なんだかバカバカしくなってきた。

 結局、「相方の健康観察を行うための14日間」の隔離生活中、ずっと同じ寝室の同じベッドを使い続ける羽目になった。



 そして、運命の14日間が過ぎ──



 相方も私も体調を崩すことなく、晴れて二人とも自由の身に!

 めでたし、めでたし。


 今回は結果オーライだったものの、読者の皆様が同じような状況に陥った場合、寝室だけは別にすることをオススメする。

 隔離生活を始めた当初、濃厚接触者である相方がぐーすかぴーと眠る横で、私の方は「感染」の二文字が頭から離れず、ほとんど眠れぬ夜をイライラと過ごしたのだから。



***



 5月は、マダニに噛まれたショックと恐怖で、悶々とした日々を過ごし。

 6月は、左肩の痛みが再発するも、的確な治療が受けられず。

 7月には、相方が『濃厚接触者』となり。


 そして、隔離期間が終了した直後、ようやく整形外科での対面診療の予約が取れ、「やっと左肩の治療を受けられる!」と喜んだのも束の間……



 私、左の中指を突き指。


「なんでやねん、また左手かい!」

 ……と、自分で自分にツッコミを入れたものの、思った以上に痛くて、しばらくの間、またもや右手だけで生活する羽目に。

 このエピソードも右手一本で打ち込んでいる。ここまでよく頑張ったぞ、私。


 肝心の治療の方は……日本の病院なら絶対にありえないような状況に陥っている、とだけ言っておこう。話せば長くなるので、またの機会に。


 

「我が家、おはらいが必要なんとちゃう? 私の左側、何かいてる? 玄関に盛り塩でもしとく?」

 そんなことを本気で考えるほど、色々なことが立て続けに起こったこの数ヶ月。 

 おまけに、新型コロナウィルスの第二波と、ハリケーン・シーズンが重なってしまったアメリカ。どうやら今後も「ワケ分からん」状態がしばらく続く模様。

 2020年はこのまま「ワケ分からん年」として過ぎてしまうのか?



 近頃は「もう、どうにでもしておくれ」と開き直り……もとい、悟りの境地に達してしまった。

 毎度、お馴染みの内容(新型コロナウィルスと大統領選についてのあれこれ)ばかり流れるニュース番組に辟易し、他チャンネルに切り替えた。

 ちょうど、ディスカバリー・チャンネルが「シャーク・ウィーク」(=毎年この時期、サメに関するドキュメンタリーばかり放映する1週間)だったので、朝から晩まで、ホオジロザメやオオメジロザメが悠然と泳ぐ姿を愛猫シュリと一緒に眺めている。

 真夏なのに近場に潜れる海がないのは、スクーバダイバーとしてはかなりツライ。なので、海底を漂っているつもりで、テレビ画面に映る海の青さをぼーっと眺め続けた。ただ、それだけなのに、なんだか心のモヤモヤが洗い流されるような気がする。

 母なる海よ、偉大なり。

 

 が、悲しいことに、サメの特番は今週いっぱいで終わってしまう。

 さて、どうしよう?


 仕方ない。ハリケーン直撃で避難する場合を想定して、ハーネスとリーシュを装着しても愛猫シュリがパニックを起こさず歩けるように、特訓でもするか。


(2020年8月19日 公開)

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